リニア中央新幹線計画
　当県は歴史的には、戦国時代、川中島で上杉謙信と対峙し激闘をくりかえした武田信玄が繁栄を誇った土地柄である。観光地としては、富士山を背景にした河口湖、山中湖などの富士五湖が有名であり、秋には昇仙峡の紅葉が燃え盛り、観光資源は極めて豊富なところである。その甲府盆地に今度はピカピカのリニアモーターカーによる、「リニア中央新幹線」が東京⇔名古屋⇔大阪間を走る計画が持ち上がり、当山梨県を通って名古屋に抜ける計画が進められている。県内の中間駅は、大月市の南方に設置されることが想定されている。リニア中央新幹線は東京～大阪間を現行の2 時間30 分からわずか1 時間7 分に大幅短縮される。超高速時代がやってくるのである。今のところ、東京～名古屋間は2027 年に開業が予定されている。この新幹線の開通により、山梨県は現在の東京90 分圏から一挙に25 分圏へとランクアップすることになる。このことから観光入り込み数は大きくなることが予想される。山梨県の試算によれば、1 日当たりのリニア利用客は8600 人が予想され、それによる経済効果は年間2400 億円と推定される。
 
第2 次産業比率が高い
　当県の面積は4465.0㎢で全国32 位と狭い方に属する。人口は84.2 万人で42 位、小さい方から6 番目である。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口12.6％、生産年齢人口59.9％。老年人口27.5％となっており、高齢化が進行している。県民分配所得は2.4 兆円で全国41 位。低い方の25％に入っている。一人当たり所得は280.2 万円で全国17 位とベスト20 に入る。産業別では、1 次産業1.9％、2 次29.4％、3 次68. 0％で、全国平均と比べると2 次産業比率が高い。岡山県、大分県とかたを並べる。一人当たり工業生産額は233.4 万円で全国18 位と健闘している。
 
ホテル客室数の伸びは高い
　飲食店は09 年で5415 店ある。内訳を見ると、食堂レストランは834 店で15.4％を占める。専門料理店は1486 店で27.4％。その中では、中華料理店が多く508 店で9.4％を占める。次が日本料理店で456 店、8.4％と続いている。その他、そば・うどん店は388 店（7.2％）、すし店は329 店（6.1％）ある。遊興飲食店の酒場ビヤホールは1045 店（19. 3％）、バー・キャバレー・ナイトクラブは874 店（16.1％）と両者あわせて35.4％と全体の４割弱を占める。そのほか、喫茶店は312 店（5. 8％）、ハンバーガーその他の飲食店は131 店（2. 4％）となっている。09 年の調査から分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は338 店ある。2013 年のホテル数は111 軒、客室数は6729 室ある。90 年からの伸び率を見るとホテル数は全国の82.3％に対して74.2％と低調であるが、客室数は105.1％に対して114.3％と、全国平均を上回る。
 
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