東京商工リサーチによる2015 年12 月の「倒産月報」が2016 年1 月13 日に発表。全国の企業倒産件数は699 件、負債総額が3853 億5300 万円となった。
 
　倒産件数は前年同月比1.8% 増（13件増）で、9カ月ぶりに前年同月を上回った。要因としては、12 月末に船舶運航管理のラムスコーポレーション㈱がグループの船舶保有会社38 社と同時に会社更生手続きの開始決定を受けたことが影響した。ただし、低水準な基調には変わりがない。このため、当月だけでは潮目が変わったかどうかの判断がつきにくく、今後の推移を見る必要がある。
　負債総額は前年同月比116.1％増（2070 億3900 万円増） で2 カ月連続で前年同月を上回り、2015 年では最大規模になった。年金資産運用の㈱MARU が破産を申請し、負債1000 億円以上の大型倒産が3 カ月ぶりに発生したことに加え、ラムスコーポレーション㈱とグループの船舶保有会社の負債合計が約1400 億円に膨らんだことが影響した。
　産業別では、建設業が129 件（前年同月比2.3％増） で1 年6 カ月ぶりに前年同月を上回ったことが注目される。
「チャイナリスク」関連倒産は8 件（前年同月1 件）だった。
 
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