人気が高い伊豆半島と富士山
　静岡県の観光入り込み数は、県の調査によると2014 年度は1 億4794 万人で前年比2％の増加となっている。その中でも、多くの集客をしているのは、伊豆半島の4230 万人で全体の29％を占める。熱海、伊東、下田などの昔からの温泉のほか、修善寺のある伊豆市や関西からも集客する三島市も客が伸びている。2 番目の地域は富士山周辺の327 万人で22％を占める。世界遺産の決定もあり、お客は増加傾向。ここ数年外国客は全国で伸びているが富士山の人気は格別と言ってよい。3 番目の地域が駿河の263 万人で18％を占める。県都静岡市を含む県中央地域。大型イベントが盛んであり、大道芸ワールドカップや由比さくらえび祭りなどに人気がある。天候の影響を受けやすいが今後に期待がかかる。
 
1 人当たり所得全国3 位
　当県の面積は7778.7 ㎢ で全国13 位と広い。人口は371.5 万人で10 位。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口13.1％、生産年齢人口59.9％。老年人口27.0％となっており、高齢化が進行している。県民分配所得は11.9 兆円で全国10 位。北海道に次ぐ高さ。一人当たり所得は319.5 万円で全国3 位と東京、愛知に続いている。産業別では1 次産業1.0％、2 次38.5％、3 次59.7％で、全国平均と比べると2 次産業比率が高い。滋賀県についで全国第2 位と大健闘している。一人当たり工業生産額は420.3 万円で全国5 位と健闘している。
 
日本料理店が多い
　飲食店は09 年で2 万253 店ある。内訳を見ると、食堂レストランは1835 店で9.1％を占める。専門料理店は5357 店で26.5％。その中では、日本料理店が多く1959 店で9.7％を占める。次が中華料理店で1694 店、8.4％と続いている。その他、そば・うどん店は966 店（4.8％）、すし店は993店（4.9％）ある。遊興飲食店の酒場ビヤホールは4862 店（24.0％）、バー･キャバレー･ナイトクラブは3839 店（19.0％）と両者あわせて43.0％と全体の４割強を占める。そのほか、喫茶店は1497 店（7.4％）、ハンバーガーその他の飲食店は834 店（4.1％）となっている。09 年の調査から分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は1266 店ある。2012 年のホテル数は376 軒、客室数は2 万7350 室ある。90 年からの伸び率を見るとホテル数は全国の82.3％に対して50.4％、客室数は105.1％に対して94.2％と、ともに全国平均を下回る。
 
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