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トップインタビュー  ㈱ホテル グランドパレス 代表取締役社長・総支配人 河村 博 氏

宿泊のみならずレストラン、宴会いずれも業績は着実に向上  ポジティブなマーケットを追い風に“正のスパイラル”に向けて挑戦をしていく

【月刊HOTERES 2016年03月号】
2016年03月11日(金)
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宿泊のみならずレストラン、宴会も対前年で業績が伸びているというホテルグランドパレス。昨年3月より同ホテル代表取締役社長・総支配人を務める河村氏は、フルサービス型のホテルの特徴を生かしたホテル運営と同時に、生産性の向上、そしてそれらを通じたスタッフの自己実現の機会提供など、さまざまな視点でホテル経営を推進する。
同ホテルの現状と今後のビジョンについて、河村氏に聞いた。


㈱ホテル グランドパレス 代表取締役社長・総支配人 河村 博 氏

全部門が対前年プラス
 
-まずは昨年から今年にかけての業績について教えてください。
 
 2015年のホテル総売上は対前年比プラス7.5%の47.5億円となりました。
 部門別には宿泊がプラス13.0%の19.1億円、レストランがプラス3.0%の10.5億円、宴会がプラス8.2%の16.2億円、その他雑収入となっています。
 
 リーマンショック、東日本大震災と続き業績は厳しい時期が続きましたが、昨年ようやくリーマンショック以前の数字にまで売上げは回復しています。しかし、厳しい時期の中でさまざまな効率化の施策を打ったこともあり、売上げは同レベルでも営業利益率はそれ以上に改善されています。
 
 
大胆な人事策も実施して
意識改革を推進
 
-2015年は特に宿泊は外的環境が良かった年と言えるかと思いますが、どのような施策を打たれたのでしょうか?
 
 やはり訪日外国人の増加が一番の要因です。外国人集客としては、私たちはレップ「WORLDHOTELS」に加盟をしているのですが、そこからの集客を中心に取り組んでおり、昨年は加盟500ホテルの中でベストレベニュー賞を獲得しました。
 宿泊が良化する中で現在は団体客から個人客の獲得に移行をしており、稼働率は現在同様に80%以上を維持しながら、ADRは現在の1万3000円から1万5000円以上を目標としています。
 
 更なる単価向上を目指し、ハード面では順次客室の改装を進めています。2015年には「和のテイスト」をコンセプトに2フロアの改装を完了、今年はさらに4フロアの改装を行います。
 
 ソフト面でも、社内には以前から「サービス向上委員会」というのがあったのですが、これを刷新しました。ロビーマネージャーだったモロッコ出身の優秀なスタッフがおりまして、5カ国語に対応可能なうえに非常にサービスマインド(ロンドンでホテル経験あり)があるスタッフなのですが、彼をその責任者に任命しました。同時に、肩書もロビーマネージャーから宿泊部支配人(ゲストリレーションズ担当)に昇進させ、現場での率先したサービスはもちろん、営業企画部と協力をし合いサービス向上に向けた情報発信などさまざまな取り組みを行うようにしました。
 
-大胆な人事施策まで打たれたのですね。
 
 意識改革というのは容易ではなく、ただ仕組みを作れば良くなるかと言うとそうではありません。何度も何度も刷り込むように発信していかないといけない。彼は本当に一生懸命よくやってくれています。宿泊だけでなくレストランにも朝礼・夕礼にどんどん入っていって、情報発信をしてくれる。だからこそ、そこに役職をつけることでより良い方向に行かせられるのではと考えたのです。
 
 それ以外にも、OTAなどのホテルに対するコメントはポジティブ・ネガティブ含めてすべて全社員に共有をしています。自分たちのホテルがどのように評価をされているのか、悪い点はどのように改善をしていくのか。常に意識させる仕組みづくりもしています。

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