社内コンクールで定評のあるリゾートトラスト株式会社（本社名古屋、代表取締役社長伊藤勝康氏）がこのほど「2015年度サービスコンクール」（3月2日 名古屋市の布池教会内聖ヨゼフ館）と「2015年度デザートコンクール」（3月16日エクシブ琵琶湖）を開催した。

◆審査員：森本昌憲氏（（一社）日本ホテル・レストランサービス技能協会会長）/フィリップ・ソーゼット氏（（有）エスプリフランセ代表取締役）/伊藤勝康氏（リゾートトラスト(株)代表取締役社長）/内山敏彦氏（リゾートトラスト(株)専務取締役）/小薮敏夫氏（リゾートトラスト(株)顧問）/寺下大二郎氏（リゾートトラスト(株)東京ベイコート倶楽部）
 

サービスコンクール
コンクールの目的は、エクシブがゲストに向けて「感動とサプライズ」を伝える料理とサービス演出を掲げており、そのためにサービスの基礎知識、基本動作、さらには料理人と一体となってレストランサービスの演出を競う内容となっている。
 
エクシブは今後5年間に5施設を展開する計画を進めている。顧客のさらなる満足とエクシブが掲げる「夢と感動」に向けたサービス強化・育成の一環として実施されている。
 
参加者は全施設のサービスマンを対象に募集。今回は127名がエントリーし、１月に同日同時刻に100問のペーパーテストで18名を選出。さらに2月にサービスの基本動作と技術審査により日本料理・西洋料理・中国料理の各部門から3名ずつ計9名が決勝進出者として選ばれた。
 
決勝審査は、各サービスマンが料理人とタッグを組み「常連顧客のお祝いの席」を基本課題として10分間のパフォーマンスで競われた。サービスの基本所作、料理・ドリンクのサゼスチョンとマリアージュ、料理提供とお客さまを楽しませるサプライズを料理人とともに演出し、レストランでの再現性も加味して審査が行なわれた。各施設の地域性を盛り込んだドリンクや料理の提案、ゲスト役との会話力、意外性を持ったプレゼンテーションなどを競った。サービスの基本はもとよりレストランでの創意工夫を求められる内容はエクシブ独自のスタイルである。
 
今回のコンクールは第3回目を迎え、初回より（一社）日本ホテル・レストランサービス技能協会会長 森本昌憲氏が審査委員長を務めている。

各部門 最優秀賞

西洋料理部門

日本料理部門

中国料理部門

デザートコンクール
今回の目的は製菓部門の充実と人材育成および交流で、課題は「春から初夏へ」の季節感とMHD（モエ ヘネシー ディアジオ）社の協力を得て、フランスの伝統的なオレンジリキュール「グランマルニエ」を使用した“レストラン・デザート”の提供。リゾートトラストは全国に会員制リゾートホテルなどを展開。コンクール主幹部署である料理飲料部が技術向上と商品力強化に重要な意義があるとして開催している。今回のコンクールに先立ち2月17日の一次審査には、各施設よりパティシエだけでなく料理人も含めて36名がエントリー。レシピ審査により9名が選出。特筆すべきは西洋料理部門だけでなく、日本料理・中国料理部門からも多数エントリーがあったこと。さまざまな客層とシーンの中でデザートが放つ魅力は、各レストランで大きな影響力を持っている。そのことを現場の料理人が強く意識しているよ
 
決勝審査では各選手がそれぞれの作品に掛ける思いやアピールポイントをスピーチ。審査員の試食により、味・デザイン性・独創性・素材感・季節感・プレゼンテーション・個性の7項目を審査。
テーマである「春から夏」の爽やかなテイスト、食べ進むうちに変化する味、食前の演出など、趣向を凝らした内容に審査員の苦慮を想像できる。
 
◆審査員：松谷治代氏（MHD社コンフェクショナリー・アドバイザー）/小山敏一氏（MHD社）/内山敏彦氏（リゾートトラスト（株）専務取締役）/髙田一哉氏（リゾートトラスト（株）エグゼクティブ・シェフ・パティシエ）
 
最優秀賞 エクシブ山中湖　パティシエ　白井隆氏
『オランジェショコラ　実り月の一皿』
優秀賞 エクシブ有馬離宮　パティシエ　谷聡氏
『豆腐とオレンジのスフレ～グランマルニエと抹茶をアクセントに』
特別賞 エクシブ蓼科　中国厨房　吉山貴文氏
『グランマルニエとジャスミン茶カスタードのブリュレ
紹興酒とオレンジピールのアイス チョコレートチュイル添え』
特別賞 エクシブ京都 八瀬離宮　パティシエ　寄川健氏
『春と夏の相性について』