ダイニングルームは「Château Les Crayères」とは対照的にコンテンポラリー感覚の現代的なデザインである
まずは好みのシャンパーニュの選択からはじまる
ミシュランスターシェフでオーナーのアルノー・ラルマン氏が創作する官能的な料理が魅力だ
Arnaud Lallement 氏 は、26 歳の時にミシュラン1ツ星、30 歳で史上最年少2ツ星を獲得した。
翌年には同誌の「今年のシェフ」に選出された。40 歳を目前にして2014 年版ミシュランガイドの3ツ星に昇格した。
「ラシェット シャンプノワーズ」はスイートを含め、客室数33 室の可愛らしいホテルである。正面エントランス左手に、ミシュランの3ツ星とゴー・ミヨのコック帽が五つ並んだプレートを誇らしげに掲げている。筆者にアサインされた部屋は約50㎡の広さを持つ「Large Room with dressing」で、家具や備品、バスルームのデザインなど独創的な印象を受ける。シェフの名を冠したメインダイニング「A.Lallement」は1 階と2 階に分かれており、宿泊はせず、食事目当てで訪れるリピーター客も多い。また、朝食は専用のブレックファストルームを用意して、英国のマナーハウスの雰囲気でゆったりと楽しめる。嬉しい事に、ホテルは木の香りがする室内温水プールを擁し、夏になるとドアを全開したオープンエアとなる。広大な芝生と森の庭園との一体感が実に気持ちよい。
ラシェット シャンプノワーズは2004 年に大規模な改装工事が行なわれ、ゲストの憩いの場として4 部屋の意匠の異なるギャラリーを新設。館内はクラシックな中にも現代的な雰囲気が感じられ、家具のデザインはフィリップ・スタルク、壁を飾るのは巨匠ピエール・スラージュの絵画作品、シャンデリアはバカラと見応えの空間が広がる。ホテルは現在、Relais & Chateaux のメンバーとなっている。
木の香りがする室内温水プール。夏になるとドアを全開したオープンエアとなる
広大な芝生と森の庭園との一体感が実に気持ちよい。
ゲストの憩いの場として4 部屋の意匠の異なるギャラリーを新設している
館内はクラシックな中にも現代的な雰囲気が感じられる