❒ 楽天イーグルス経済効果
プロ野球楽天イーグルスは、宮城県にフランチャイズの本拠を置きスタートしたが、2014 年のパ・リーグ公式戦で82 勝59 敗3 引き分け勝率5 割8 分2 厘で優勝を遂げ、クライマックスシリーズでもロッテと対戦し4 勝1 敗で日本シリーズ出場を決めた。そこで常勝巨人と対戦し4勝3 敗で日本一に輝いた。宮城県では、昨年ゴールデンイーグルスが県内に与えた経済効果を分析して発表した。ホーム・ゲーム75 試合がもたらした経済効果は230 億円と試算され一昨年12 年の145 億円を大きく上回った。また、日本一となったことで東日本大震災からの復興に大きく貢献し、優勝パレードには21 万人という大観客が参集し、優勝後の経済効果はさらにおまけがつくことになった。
❒ 老年人口比は平均より低い
当県の面積は7285.8 ㎢ で全国16 位と広い。人口は231.5 万人で15 位。新潟県とほぼ同じ。年齢構成を見ると、14 歳以下の幼年人口13.0%、生産年齢人口63.2%。老年人口23.8%となっており、全国平均にほぼ近いが、老年人口はまだ平均より進んでいない。県民分配所得は5.7 兆円で全国17 位。東北地方では最も高い。一人当たり所得は246.1 万円で全国32 位と低い。産業別では、1 次産業1.3%、2 次19.7%、3 次79.1%で、全国平均と比べると2次産業比率が低い。一人当たり工業生産額は148.7 万円で全国34 位と低迷している。
❒ ホテル数の伸びは高い
飲食店は09 年で1 万876 店ある。内訳を見ると、食堂レストランは1384 店で12.7%を占める。専門料理店は2864 店で26.3%。その中では、中華料理店が多く1135店で10.4%を占める。次が日本料理店で784 店、7.2%と続いている。その他、そば・うどん店は474 店(4.4%)、すし店は591 店(5.4%)ある。遊興飲食店の酒場ビヤホールは2372 店(21.8%)、バー・キャバレー・ナイトクラブは2306 店(21.2%)と両者あわせて43.0%と全体の4割強を占める。そのほか、喫茶店は564 店(5.2%)、ハンバーガーその他の飲食店は274 店(2.5%)となっている。09 年の調査から分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は837 店ある。2012 年のホテル数は252 軒、客室数は1 万9270 室ある。90 年からの伸び率を見るとホテル数は全国の82.3%に対して127.0%、客室数は105.1%に対して135.1%と、ともに全国平均を上回る。
※このほか本誌では経済的地位、年齢区分、工業統計、飲食店動向、県庁所在地の世帯あたり年間外食支出、都市別商業動向、外食チェーン出店状況、婚姻・離婚動向、各都市の人口増減率と小売販売増加率との相関、各都市の人口推移、長期商業統計、温泉地宿泊者数、ホテル・旅館数、観光・行楽活動参加率、各都市の人口一人あたり小売商品販売額を掲載しています。
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【月刊HOTERES 2015年05月号】
2015年05月22日(金)