マチ★アソビと阿波踊り
　徳島県の観光を盛り上げているのは長い歴史を持つ阿波踊りが第一に挙げられる。夏のイベントの典型であり、今や東京の高円寺などに波及し全国的なお祭りとなった。本場徳島では8 月の12 日ごろから4 日間で観光客の入込は130 万人を超えるという。これに次ぐイベントとして2008 年から開催されているのが、「マチ★アソビ」と呼ばれる催事で、2009 年から毎年ゴールデンウイークにアニメ祭り実行委員会として開催される。これは全国で活躍する、徳島出身のアニメプロデューサー、近藤光氏が提唱し、実施されている。コンセプトは「マチをアソビつくす」をテーマとしており、徳島の地理や魅力を活用した企画が実施されている。2014 年には、共同通信社などによる「第4 回地域再生大賞」の優秀賞を受賞している。
 
一人当たり工業出荷額全国第23 位
　当県の面積は4146.9㎢で、全国36 位。石川県より小さく、長崎県より大きい。人口は77.2 万人で全国44 位。福井県より小さく、高知県より大きい。年齢構成比を見ると14 歳以下の幼年人口は12.0％、15-64 歳の生産年齢人口は58.4％、65 歳以上の老年人口は29.6％となっており、全国平均と比べると、高齢化率はかなり高い。県民分配所得は2.1 兆円で全国43 位で福井県より小さく佐賀県より大きい。一人当たり所得は272.7万円で全国23 位で新潟県よりやや高い。産業別構成比を見ると第1 次産業は2.4％、第2 次産業は30.4％、第3 次産業は66.5％で第2 次産業比率がかなり高い。一人当たり工業出荷額は219.5 万円で、全国第22 位で平均にくらべて0.95 倍と小さい。
 
ホテル数・客室とも低迷
　飲食店数は14 年で3840 店。内訳を見ると食堂レストランが338 店で8.8％。専門料理店が939 店で24.5％を占める。その中で多いのは、中華料理店の323 店で8.4％を占める。次いで日本料理店が多く291 店で7.6％となっている。そのほか、そば・うどん店が260 店（6.8％）、すし店が122 店（3.2％）となっている。また、遊興飲食店、バー･キャバレー・ナイトクラブは691 店（18.0％）、酒場ビヤホールが623 店（16.2％）と両者で34.2％を占めている。以上のほか、喫茶店は569 店（14.8％）、バーガーなど、その他の飲食店は291 店（7.6％）、09 年調査から飲食店から分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は501店ある。ホテル数は13 年で34 軒、客室数は2567 室で90 年からの伸び率をみるとホテル数は全国の82.3％に対して61.9％と平均を下回っている、客室数も全国の105.1％に対して当県は100.2％と全国平均をやや下回っている。
 
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