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第3回 乗松文夫  従業員の心身の健康を考える 

第3回 ウェルネス経営における「パーソナライズ」と「継続」

2016年11月11日(金)
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ポイント(要点・特徴)
「パーソナライズ」×「継続」で従業員を健康に
ポイントは、理解・成果への執着・報酬の明確化

FiNC
代表取締役副社長 CWO 兼CAO
乗松文夫
1949 年生まれ。慶応義塾大学経済学部卒。1973 年日本興業銀行入行。執行役員個人営業推進部長を経て、みずほフィナンシャルグループの発足とともに、みずほ銀行常務に就任。営業部門を統括。2003 年協和発酵工業に転じ、その後、協和発酵キリン常務、協和発酵フーズ社長、総合商社であるミヤコ化学社長を歴任。更に岩手県大船渡市・陸前高田市の復興に携わる。金融、メーカー、商社、シンクタンクなど幅広い業界に通じ、豊富な人脈を持つオールラウンドなマネジメントのプロ。

 
 前回は、離職率の低下に寄与する「ウェルネス経営」ということで、離職率と健康の関係性、従業員の健康状態と経営の関係性についてお話しました。離職理由の大半は、従業員の心身の健康状態の悪化によるもので、従業員の健康をサポートしていくには、「パーソナライズ」と「継続」が重要です。
 
 今回は、パーソナライズと継続は、具体的にどんなことで実現できるのかについてお話したいと思います。

パーソナライズされた正しい情報を実践・継続するためには、「理解」・「成果への執着」・「報酬の明確化」の3 つが必要だと思っています。
 
「理解」では、なぜ食事を改善しなければいけないのか?といった基本的なことから、自分に問題があるのは食事なのか睡眠なのか姿勢なのかといった自身の理解を含みます。自分の状態を正しく理解し、正しい知識を得ることで、実践する準備が整います。この理解の方法は、遺伝子検査や血液検査などや、従業員全体で見たときの自分の健康リスクなどがあります。健康リスクや姿勢などを視覚化すると、自分にとってやらなければいけないことであるという納得した状態で改善のためのアクションに移すことが出来ますし、迷いがなくなるので継続しやすくなります。
 
 次に、「成果への執着」が大事になってきます。これは継続するためのポイントになってきます。継続するためには、自分にあった最適な方法を、安く、無理なく続けられることが理想です。自分が少し健康によい選択をするだけでだれかが喜んでくれる、褒めてくれる、という状態は非常によいと思っています。それは、競争で生み出すことも可能ですし、一緒に目標を目指す友人がいてもよいと思います。それが励ましとなり、だれかが自分の努力を見てくれている状態を作ることができます。それは家族かもしれませんし、友人かもしれませんし、従業員かもしれません。
 
 最後に、「報酬の明確化」になります。頑張ったら頑張っただけ、インセンティブになる。例えば、自分が頑張って健康に取り組んだ分だけ、ポイントが付与される、自分の給与や評価に反映される、途上国に寄付されるといったものです。自分のためだけではなく、人のためにもなる、ということが取り組みの継続につながります。

 

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