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フォション・ロテル・パリ 

美食界をリードする「FAUCHON(フォション)」がホテル事業に参入! 2018年上半期にパリで開業 近い将来、日本でも開業予定

2016年11月22日(火)
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 パリ発・美食のトップブランド「FAUCHON(フォション)」は、ホテル事業に参入し、フォション初となる「Fauchon L'Hôtel(フォション・ロテル)」を2018年上半期にパリ・マドレーヌ広場に開業する。その発表会が、11月17日に都内で行なわれた。

「FAUCHON(フォション)」とは
 
 パリ発・美食のトップブランド「FAUCHON(フォション)」は、1886年にフランス・マドレーヌ広場にオープンしてから、今年で130周年を迎えた。世界40カ国以上、売上は1億8000万ユーロ(日本円で約204億円)に達する。日本進出は1972年で、髙島屋に出店。現在は日本全国30店舗、髙島屋内には19店舗。本国のソーシャルネットワーキングサービスでは、約30万人がフォロー。その多くが女性である。
 そのフォションが、2018年上半期にパリ・マドレーヌ広場にホテル「フォション・ロテル・パリ」を開業する。ブランドコンセプトは『Enjoying《La Ville en rose》~《バラ色の街》を楽しむ~』。パリに暮らす人々と同じように、人生における喜びや美的感覚を大切にする時間を世界中から訪れるゲストに楽しんでほしいとの願いを込めている。
 
10年前から考えていたホテルプロジェクト
ねらうは5ツ星ホテル
 
 フランスでは日本とは異なり、観光局によるホテル格付け制度がある。1ツ星~5ツ星に加え、パラス(王冠)の称号を持つホテルも存在する。では、このフォションが開業するホテルは、どのポジションをねらっているのか。ホテルプロジェクト総責任者を務める、マドレーヌプレミアのサミー・ヴィッシェル代表取締役社長に聞くと、5ツ星ホテルのポジションだという。
「ホテル計画は10年前からの夢でした。フォションで買い物をするお客さまが、もっと長い時間をかけて商品を見たい、味わいたいというニーズがあったからです。そのニーズを叶えるために、ホテルプロジェクトを考えていました。もちろん、新たなマーケットを開拓したいという考えがあったこともたしかです」(サミー・ヴィッシェル氏)。
 そして今から2年前、フォションはパリ・マドレーヌ広場で既存施設をコンバージョンする計画を耳にし、本格的にホテル業界への参入を目指した。

客室は54室で眺望を意識したデザイン
 
 施設規模は、地下1階から地上8階建て。ホテルの総客室数は54室。うち、スイートとジュニアスイートは22室。「初年度の客室稼働率は65%を想定しており、早い段階で同80%を目指したい。ADRは500ユーロ(約5万6000円)を目標にしています」とサミー・ヴィッシェル氏は話す。なお、客室面積は30~90㎡で、ゲストは全室からマドレーヌ寺院が見ることができる。なお、デザインは古くからパリで愛されているオスマニアン様式とフォションならではの洗練された現代的なデザインを組み合わせている。ターゲットとしては、ビジネス利用40%、レジャー利用60%を想定。
 
パリを象徴するレストラン
 
 注目はなんといってもフランスの美食界をリードするレストラン。施設1階に料飲部門を集約した。
「フォション・ロテルにおいて、料飲部門はとても重要な役割を担っています。ホテル全体の売上のうち、40~55%を占めるとみています。店内は大きな窓からパリの美しい景色が広がる洗練されたぜいたくな空間で、フォションの美食の数々を披露します。今は新メニューを考案中のため、楽しみにお待ちいただければ幸いです」(サミー・ヴィッシェル氏)。
 レストランは店内に100席、店外に50~100席のテラス席を予定している。フランス人は、天気に関係なくテラス席を好むため、テラス席を多めに設置したいという。パリを代表する建築物であるマドレーヌ寺院を臨むゲストの様子が目に浮かぶ。

2030年には世界で20店舗を展開予定
日本は東京・大阪・京都
 
 記者会見では、今後のホテル事業展開についても話が及んだ。サミー・ヴィッシェル氏は、「世界中の中心となる都市で、ホテルを展開したいと考えている。日本では、東京、大阪、京都が候補。近い将来、東京での開業を目指しています」。
 フォションが予定している客室数は50~150室規模で、いずれもパリと同じように5ツ星級のホテルを開業する。
最後にサミー・ヴィッシェル氏は「フランスの生活を具現化したのが、今回のフォション・ロテル・パリです。ホテルはライフスタイルを表現する場所であり、五感を最大限に使って楽しめる空間でもあります」とコメントした。また、フォションのコンセプトカラーがピンクのため、「ユニフォームのネクタイはピンクにしたい」とも話した。
 
※より詳細なインタビュー内容は、2017年1月発売の週刊ホテルレストランにて掲載予定

サミー・ヴィッシェル氏

【施設概要】
名称:Fauchon L'Hôtel PARIS フォション・ロテル・パリ
所在地:Place de la Madeleine,75008 Paris
客室数:全54室。うち、スイートルームとジュニアスイートは22室
フロア構成:B1F=スパ&フィットネス/1F=ロビー、プライベートサロン、フロント、ウィンターガーデン、レストラン、バー、テラス、アートギャラリー、フォションショップ/2-8F=客室
公式HP:www.fauchonhotels.com ※2017年オープン予定
アクセス:地下鉄「Madeleine」駅から徒歩1分。パリ=シャルル・ド・ゴール空港より車で約45分
建築デザイン:DTACC
館内装飾デザイン&インテリアデザイン:AFFINE DESIGN
運営会社:MADELEINE PREMIER(フォションJV/ESPRIT DE FRANCE)
代表:代表取締役社長Samy Vishel(サミー・ヴィッシェル)
FF&E:1500万ユーロ

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