ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • 野菜ソムリエの『ベジフルガイド』 第3回 ナス
第3回 野菜ソムリエの『ベジフルガイド』 

第3回 ナス

【月刊HOTERES 2015年06月号】
2015年06月10日(水)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

ナス
分類:ナス科ナス属
原産地:インド東部地方
別名:茄子、奈須比(なすび)、落蘇(らくそ)、崑崙紫瓜(こんろんしか)
Solanum melongena(学名)Eggplant(英名)
第3 回「ナス」 ※毎月第2週で連載
ナスの主な収穫量および出荷量
収穫量(t) 出荷量(t)
ランキング全国321,200 245,900
1位高知36,700 35,300
2位熊本31,000 28,500
3位群馬22,600 19,600
※平成25 年産野菜生産出荷統計(確報)より
栄養成分表
○ナス(1 本70g)
<可食部100g 当たり>
エネルギー 22㎉
水分 93.2g
たんぱく質 1.1g
炭水化物 5.1g
カリウム 220㎎
カロテン 100㎍
葉酸 32㎍
食物繊維 2.2g
 
 
 
 

歴史と特徴
 
ナスはインド東部に生まれ、その後東西へ伝来されました。西へ向かったナスは、5 世紀以前に古代ペルシャやアラビア半島に伝えられ、東へ向かったものは東南アジア、チベットから中国と幅広い地域に広がりました。
 
日本への伝来は8 世紀ごろ、中国から入ってきたと推定され、奈良時代の「正倉院文書」にナスを献上した記述が残っていることからこのころすでに栽培されていたと言われており、日本各地に伝播したナスはそれぞれの地域ごとに改良。さまざまな品種に枝分かれし、現在も多くの地方品種が各地に残っています。また、食通で知られる徳川家康は「賀茂ナス」に似た球形の「折戸ナス」を特に好み、正月に献上された初なりのナスを天ぷらで食したとの記録から、江戸時代には寒い時期に加温して作る促成栽培の技術が生まれていたようです。
 
昔から高貴な色とされる紫色。野菜の中でナスほど光沢のいい独特な紫色はない、と言われることから「茄子紺」という色を表す言葉が誕生したほど。味わいに強い個性がなく、どんな調理にも合う万能野菜の一つで、一年中安定した生産がされていますが、6 月から9 月が旬の夏野菜。12 月から翌6 月に収穫されるナスは高知県や福岡県、熊本県、7 月から11 月に収穫されるナスは茨城県や栃木県、群馬県を中心に全国で栽培されています。

月刊HOTERES[ホテレス]最新号
2024年05月15日号
2024年05月15日号
本体6,600円(税込)
【特集】本誌独自調査 2024年日本のホテルチェーングループ一覧 後編
【TOP RUNNER】
ジャヌ東京 総支配人 田中紀子氏

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE