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スペシャルインタビュー 株式会社タップ 代表取締役会長 林 悦男 氏

マーケットの変化を敏感にとらえる先見性でホテル業界との信頼を構築。未来に向けて将来のビジョンを語る。

【週刊ホテルレストラン2017年11月17日号】
2017年11月17日(金)
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目まぐるしく変化し続けるホテル経営におけるIT 環境。その中で常にホテル業界に寄り添いサポートし続けてきた㈱タップ。その創業者であり現在会長として同社を率いる林悦男氏に同社のこれまでの軌跡と将来のビジョンを伺った。

マーケットの変化に
いち早く気づき
対応できる態勢づくりを推進

──創業30 周年おめでとうございます。創業時からこれまでの軌跡について教えてください。


林 創業から10 周年(1997 年)までは、自分が始めたビジネスが正しいかどうか模索する時代でした。10 周年以降はタップがあるべき姿を実現できるよう注力し、2000 年にユーザー会の開催、2002 年にはカスタマーサポートセンターの開設などに取り組んでまいりました。沖縄に移設する前のカスタマーサポートセンターは、社員の犠牲の上に成り立っているような状況でした。そこで沖縄に移設することで24 時間拘束されないカスタマーサポートセンターを実現したのです。沖縄は車社会なので深夜でも車で帰宅でき三交代制を取り入れやすい環境です。

その後、20 周年(2007 年)を迎えたときは社長を現在の清水社長に譲って、私は沖縄へと移住し、30周年以降に向けてのビジョンづくりを始めています。

──社名のタップの由来とどのような企業理念を掲げて来られたのでしょうか。

林 タップ(Tap)という言葉には、“新しい道を切り開く”、“きっかけをつくる”という意味があります。これを踏まえ社名のタップには「ニューアイデア」・「ニューメソッド」・「情熱」をもって夢を実現するという気持ちを込めました。

 理念として掲げているのは“変化のきっかけを提案していきたい”です。しかし、その変化のきっかけ自体はタップがつくりだすのではありません。変化は常にマーケットで起きているのです。ですからわれわれはその変化にいち早く気づかなければならないと社員に言い続けています。いまや誰もがスマートフォンやSNS を普通に使っていますが、5年前はいかがでしたか。いつの間にか必要不可欠なものになっているのです。変化とは後になってみないと分からないものなのです。世の中に定着して初めて時代の変化を意識するわけです。ですからそこからシステム構築を始めたのでは変化に遅れる会社になってしまうのです。

 また、“タップはアカデミックな企業”というイメージを構築しようといろいろな取り組みを進めています。20 周年から30 周年にかけてこの取り組みを強化してきました。2008年には「第1 回タップアワード」を開催し、今年で10 回目を数えます。こうした取り組みには、タップとかかわりがあれば時代に遅れないと思っていただきたかったからです。

──タップの主力事業はホテルシステムの構築だと思いますが、その特徴はどこにあるのですか。

林 私どもホテルシステムには製造業の設計思想が入っているのが特徴です。装置産業的アプローチでつくりあげたシステムなのです。そのヒントは以前かかわっていたプラントマネジメントにありました。

 ホテル業界は特殊な業務形態と思われている方が多く、また、ホテルビジネスには教科書がないという声も聞きます。しかし、私はホテル業界を見通して、このビジネスにも教科書はあるのではないかと確信しました。そう思ったヒントは以前携わっていたプラントマネジメントです。石油プラントは過去20 年のマーケットを分析し、生産性を算出して施設の規模を決めます。そして景気の動向に合わせて最適な需給バランスをとって生産していくのです。この手法をホテル運営にも応用できると考えました。

 ホテルは販売可能な客室数が決まっていますから、需給バランスを見て販売価格を決めるレベニューマネジメントが、石油のプラントビジネスと同様に重要になってきます。ちなみに石油業界では一時シェールガスの開発によって、需要が低下し石油価格が暴落したことがありました。ホテル業界で言えば、民泊がこのシェールガスに当たりますね。

 そして景気が傾いて客室稼働が落ちたときは、固定費を抑えて変動比率を高めるようなマネジメントロジックが有効になります。当社のホテルシステムを活用すれば、イールドマネジメントが実行でき、営業状況、会計状況などを把握することができるので素早く経営判断をくだすことができるのです。

──プラントビジネスが、ホテル業と似ているというのは意外でした。どちらも設備投資をベースにしたビジネスですからROI(リターン・オブ・イクイップメント)が重要というわけですね。

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