今回はさる5 月20 日に開港40 周年を迎えた成田空港(旧「新東京国際空港」)を抱える成田市を取り上げる。以下に成田市と周辺都市のマーケットポテンシャルと成田国際空港の利用状況、成田市の観光ポテンシャルなどを見ていこう。千葉県のマクロマーケットについては本誌2017 年9 月8 日号を参照していただきたい。
成田国際空港は1978 年5 月20 日に「新東京国際空港」として開港した。開港には浦安市や八街市などが候補地に挙げられたが、最終的に成田市三里塚が建設予定地として閣議決定された。
1992 年12 月に第2 旅客ターミナル、2015 年4 月にLCC 専用の第3旅客ターミナルを供用開始し、第1旅客ターミナルも新館工事を行なうなど利便性を向上させ、運行本数・旅客数を増加させてきた。(データについては後述)2004 年には「新東京国際空港公団」が民営化され「成田空港株式会社」に改組し、空港の名称も新東京国際空港から成田国際空港へ改称した。このようなことから現在では利用者が増加し、人口も増加し続けており国内有数のハブ空港として国内外の利用者に対応している。
一方で用地買収に伴う反対運動による未買収地が発生し、滑走路が使用しづらい状況に陥っていることや、騒音関係で運用時間に制限がでている。
また、東京国際空港(羽田空港)が2020 年の東京オリンピックに向けて国際線の増便や再拡張事業などが行なわれている。騒音面で制限がないため運用本数が増加させやすく、都心部へのアクセス面が良好な羽田空港との競合環境は今後激化すると思われる。
----
※ 「成田市周辺主要都市の人口マーケットトレンド」「成田市周辺主要都市の年齢構成」「成田市周辺主要都市の将来推計人口」「成田市周辺主要都市の将来推計人口増加率トレンド」「成田市周辺主要都市の婚姻マーケットトレンド」「成田空港旅客数トレンド」「成田空港インバウンド利用者数トレンド」「成田市インバウンド観光入込客数トレンド」「成田市観光入込客数トレンド」「千葉県東部主要都市周辺の主な観光地入込客数」解説、図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入、または電子版有料版にご登録いただけますよう、お願い申し上げます。
2018年6月8日号ご注文フォームはこちら
電子版(ブラウザ版PDF)購入はこちら