ログイン
検索
  • TOP  > 
  • 記事一覧  > 
  • 2019年12月6日号 山の上ホテル 39年ぶりの大規模リノベーションが完了
2019年12月6日号  山の上ホテル 39年ぶりの大規模リノベーションが完了

39年ぶりの大規模リノベーションが完了 デザイン性と快適性を尊重した愛されるクラシックホテルのおもてなし

【週刊ホテルレストラン2019年12月06日号】
2019年12月10日(火)
  • このエントリーをはてなブックマークに追加
山の上ホテル 取締役総支配人 中村 淳氏
山の上ホテル 取締役総支配人 中村 淳氏

 東京・駿河台の閑静な高台に立つ「山の上ホテル」。1954年の開業以来、小説家、ジャーナリスト、学者などに愛顧される「文化人のホテル」としても知られてきた。同ホテルが 39年ぶりとなる大規模リノベーション(客室・宴会場をのぞく)を実施。今回はLIXILとの連携により、「これまでを損なうことなく、より快適な仕様」に留意したという。総支配人の中村 淳氏に伺った。

---今回のリノベーションは給排水衛生設備工事を中心に、一部、動線を変えるなど大規模なものになりました。

 山の上ホテルは 1954(昭和 29)年に開業し、65年の歴史を刻んできた東京都内でも有数の歴史あるホテルです。開業時は、ヨーロッパ型の清楚で家庭的なプチホテルのような「気品」と「温かみ」のあるホテルとして誕生しました。開業時よりフロントスタッフは全員英語対応可能。レストランでは本物のフレンチを提供するために料理人をフランスに修行に行かせるほどでした。このようなこだわりから多くのお客さまにご支持いただき、長年ご愛顧いただいているお客さまもたくさんいらっしゃいます。

 こうした長い歴史の中で先輩たちの積み上げてきたこと、大事にしてきたことをひもとき、未来に伝えながら新しい顧客を獲得していくことが、いまのわれわれに求められていることだと考えました。そこで設備の老朽化改修工事を機に今回の7カ月におよぶ大規模なリノベーションに着手したのです。

---リノベーションに際し、「山の上ホテル」として留意された点などは

 このホテルには、愛顧してくださるお客さまのみならず、従業員や今回改装に関わっていただいた設計や工事会社、メーカーの方々からもさまざまな思いを寄せていただいていることを感じました。今回の改装プロジェクトではこうした多くの方々の意見を取り入れ、ホテルの持つ価値を守るべく大切に受け継いでいくものと顧客ニーズをくみ取って変えていくべきものを精査しました。具体的には 1階ロビー周り、地下一階のレストランフロアを改装および、安心・安全を目的とした耐震工事、給排水衛生設備、厨房設備の更新など機能面のブラッシュアップを行ないました。

 1980(昭和 55)年に大規模改修を行なっています。そのときに一部、開業当初とは違った意匠に変えた部分もありました。例えば開業時、大理石張りだったロビーの床を赤絨毯(じゅうたん)敷きにするなどです。今回のリノベーションではその大理石の床を蘇らせました。また階段の蹴込み板の化粧板を取り除き、本来の細工による模様を露出させ、これまでの雰囲気を損なうことなく、古き良き山の上ホテルの趣きによみがえらせたのです。

 

---特に、この度のリノベーションで反映した顧客ニーズなどは

 衛生陶器の入れ替えもその一つです。パブリックのトイレに使われていた衛生陶器は前回の大規模改修時にヨーロッパから輸入したもので当ホテルの自慢の一つでしたが、昨今のお客さまのニーズを考えるとシャワートイレ付きであることは必須です。そこでこのホテルにふさわしい商品を探していたところ、設備・設計会社から提案いただいたのがLIXILのタンクレストイレ「サティス Gタイプ」という商品でした。

 「サティス Gタイプ」は、洗練されたデザイン性に加えて、清掃がしやすい設計が施されていました。何よりも、バリアフリーの側面から「自動洗浄」の優位性を感じました。また、操作リモコンについては特注で日本語・英語の2カ国語表示を付けていただきました。

 設計のご担当者は、改装前の当館のトイレを見て “お客さまを出迎えているような雰囲気 ”がトイレにも表れていると感じたそうで、見合った最高グレードの商品として勧めてくださいました。われわれもまた、当ホテルにふさわしいとして決めました。当ホテルが抱く数々の思いを館内に反映していくことも、多くの人々に愛されるホテルになるために必要な挑戦だと思っています。

週刊ホテルレストラン最新号
2020年02月21日号
2020年02月21日号
本体1,650円(税込)
【特集】数字が語るIR

■業界人必読ニュース

■アクセスランキング

  • 昨日
  • 1週間
  • 1ヶ月
CLOSE