東京商工リサーチによる2020 年1 月の「倒産月報」が2020 年2 月10 日に発表。全国の企業倒産件数は773 件、負債総額が1247 億3400 万円となった。

　倒産件数は、1 月としては3 年連続で前年同月を上回った。ただ、バブル崩壊後の1991 年以降の30 年間では2015年（721 件）に次いで、7 番目に低い水準にとどまった。5 カ月以上連続で件数が前年同月を上回ったのは、リーマン・ショック前の2008 年6 月から2009 年4月までの11カ月連続以来、約11 年ぶり。

　産業別では、10 産業のうち7 産業で前年同月を上回った。卸売業（同51.7% 増）や運輸業（同27.2% 増）などで増加したが、小売業は前年同月と同件数にとどまった。
　2020 年1 月度の「人手不足」関連倒産は55 件（前年同月30 件）。このうち、「後継者難」が36 件（前年同月12 件）。

　負債総額は3 カ月ぶりに前年同月を下回った。大幅減少の背景は、負債100億円以上の大型倒産は前年同月と同件数の2 件だったが、同10 億円以上50億円未満は13 件（同16 件）、50 億円以上100 億円未満が1 件（同3 件）と、減少したため。1 月としての負債額は30年間で2018 年（1045億5900 万円）に次ぐ、2 番目の低水準となった。

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