2020年6月1日、㈱プリンスホテルは新たな衛星・消毒基準である「Prince Safety Commitment(プリンス セーフティー コミットメント)」を公表した。日本の大型ホテルチェーンとしてチェーン全体の取り組みを明確に公表するのは初。
㈱プリンスホテルは「① 従業員の衛生体制の強化」、「② お客さまの健康確認」、「③ 清掃・消毒の推進」、「④ 飛沫防止対策の徹底」を軸に、以下を実施する。
主要なポイントは以下の通り。
(1) 清掃済客室のドアに「Safety シール」を貼付(全ホテル)
(2) レストランでの安全・安心に配慮した新サービス(各ホテル)
(3) 宴会、婚礼の会場レイアウト変更(全ホテル)
(4) ドライブスルーチェックインを実施(軽井沢プリンスホテル)
詳細は以下の通り。
① 従業員の衛生体制の強化
就業前の検温、手洗い・うがい、消毒を徹底し、マスクおよびフェイスシールド(一部)を着用。また、全従業員に携帯用の消毒液を配布するとともに、衛生管理に関する教育を強化し各自健康を守りつつ、お客さまのおもてなしに努める。
② ゲストの健康確認
宿泊のゲスト
チェックイン時に「セルフチェックシート」へのご記入を求める。
レストラン利用のゲスト
レストラン入店時はお客さまへ手指の消毒と検温を求める。
③ 清掃・消毒の推進
レストラン、客室備品等、不特定多数の方が頻繁に触れる部分は特に徹底して消毒。
・消毒液の設置
エントランスをはじめ、館内各所とレストランの全テーブルに消毒液を用意。
・レストラン客席の消毒を徹底
レストランではゲストの入れ替えごとに、テーブル、ソファー、椅子、備品の拭き上げと消毒を実施。
・「Safety シール」の導入
徹底した清掃と消毒が施された客室のドアに「Safety シール」を貼り、清掃・消毒後のお客室に入室者がいないことを明示し、安心して入室できるようにする。
④ 飛沫防止対策の徹底・飛沫防止スクリーンの設置
フロントやレストランキャッシャー等ゲストと接する場所においてはアクリルスクリーン等を設置。
・ソーシャルディスタンスの確保
レストランのテーブルの間隔を最低1 メートル確保。
また、同社では従業員に周知徹底することを目的に「衛生管理」、「クレンリネス」、「三密回避」の3項目からなる「新型コロナウイルス感染症 感染拡大予防ガイドライン」を定めている。今回は、このガイドラインをゲストにより分かりやすく具体的に説明するため、「Prince Safety Commitment(プリンス セーフティー コミットメント)」を策定した。このコミットメントは、プリンスホテルのWebサイトで閲覧可能。ゲストが安心して利用できることを目指す。
https://www.princehotels.co.jp/safety/
具体的サービスの変更内容は以下の通り。
① 清掃済客室のドアに「Safety シール」を貼付
(全ホテル)2020 年6 月より随時、ホテルの清掃済の客室のドアにシールを貼付。
シールはドアを一度開けると破れる仕組みになっており、このシールが貼ってある
ことで客室は清掃、消毒済であり、その後入室者がいないことを示す。
② レストランでの安全・安心に配慮した新サービス(各ホテル)・QR コード読み取り式のメニューの導入 (ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町、グランドプリンスホテル高輪、グランドプリンスホテル新高輪の一部店舗)
QR コードをゲストのスマートフォンで読み込んでメニューの閲覧ができるようにする。
・タブレット型メニューの導入(ザ・プリンスギャラリー 東京紀尾井町の一部店舗)
タブレット端末でメニューを閲覧可能。端末は使用ごとに消毒。
・オーダー制食べ放題の実施(グランドプリンスホテル新高輪)
グランドプリンスホテル新高輪の「中国料理 古稀殿」では、2020 年6 月6 日(土)より土・休日限定で約80 種の全メニューの中からオーダー制で楽しめる食べ放題を実施
・一部客室をレストランの個室として利用(伊豆長岡温泉 三養荘)
通常の食事処に加え、一部の客室をレストランの個室として使用。
③ 宴会、婚礼の会場レイアウト変更(全ホテル)
宴会ではゲスト同士の間隔、婚礼では隣席との間隔をできるだけ2ⅿ（最低1m）確保できるように提案。
④ ドライブスルーチェックインを実施(軽井沢プリンスホテル)
軽井沢プリンスホテルでは、2020 年6 月1 日(月)よりコテージにご宿泊のゲストを対象に、車から降りることなくチェックインが可能な「ドライブスルーチェックイン」を実施。車内でチェックイン手続きや検温を済ませ、駐車場からは送迎カートで客室まで案内する。チェックアウト時は事前精算を行うことで、鍵を客室に置いたままフロントを通らずにチェックアウトすることが可能。
