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インタビュー ヒルトン 西日本地区 リージョナル統括総支配人ヒルトン大阪 総支配人 ロジャー・ブランツマ氏

世界からいま注目が集まる日本2024年ヒルトンが大阪と京都に4ホテルを開業各ブランドの魅力と強みを訴求

【月刊HOTERES 2024年04月号】
2024年04月16日(火)
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各ホテルと密に連携し動向を見据えて迅速な行動を


──まずは関西エリアでの出店計画と、ご自身のミッションについて教えていただけますか。

 2024年は大阪と京都に 4軒のホテルオープンを予定しています。その中には、日本初進出のホテルブランド、「キャノピー byヒルトン」とフラッグシップブランドの「ヒルトン京都」が含まれます。2025年に大阪で開催予定の万博に向け、世界からも注目度も高まる中、個性的な各ブランドの魅力と強みを知っていただきたく思っています。そのためには、個々のホテルと競合の動きを把握し、ビジネス動向を見据える必要があります。私のミッションは、より密に各ホテルとコミュニケーションをとり、迅速なアクションが取れるよう、サポートしていくことです。

──ホテル業界は人手不足、マネジメント人材不足が経営課題となっています。開業には多くの人材が不可欠ですが、どのように対応されていく予定でしょうか。

 私たちはこれまで、個々の能力が発揮できる環境作りや福利厚生の充実に力を入れて参りました。今後もその姿勢は変わりません。また、若手から中堅までキャリアの成長をサポートするため、幅広いトレーニングプログラムも用意しています。なかでも、幹部候補を育成するプログラムには、多くの従業員が手を挙げてくれています。定着率を上げて、幹部を内部から育成していける体制を整えています。ホテルが増えれば、姉妹ホテルや他ブランドでのキャリアアップや活躍の場を広げるチャンスも増えます。それぞれが実力を発揮し、思いやりあふれる接客ができるよう、後押ししていくことが大切だと思っています。

──ヒルトンで働く魅力について教えてください。

 多くの素晴らしいチャンスと経験を得られることです。2023年、ヒルトンは、「Great Place To Work」として全業界を対象とした世界ランキングでナンバーワンに輝くなど、働きがいのある職場として世界で認められています。そして、私も日々、それを実感しております。インクルーシブな企業文化を育むために、トレーニングを行なったり、育児休暇などのさまざまな福利厚生やレコグニッションプログラムを導入しています。

──ヒルトンはどんなホテルグループでしょうか。

 ヒルトンは、ホスピタリティ業界のグローバルリーダーとも言える存在ではないでしょうか。1919年の創業から、「地球という星をおもてなしの心で温かく照らし続ける」という創業者コンラッド・ヒルトンのビジョンの下、100年以上の歴史で30億人を超えるお客さまをお迎えしました。現在もゲストエクスペリエンスを向上するため、デジタル・キーの共有、ご予約時にコネクティングルームを確定する「コンファームド・コネクティングルーム」機能など、業界をリードするテクノロジーを導入しています。

 

パンデミックによる大打撃でチームの結束は強くなった

──ご自身の、ヒルトンでの思い出に残るエピソードを教えてください。

 日本での過去 7年間は、最高の時期と最悪の時期がありました。2019年はラグビーワールドカップもあり、インバウンド需要も非常に高かったのですが、その直後にパンデミックが業界に大打撃を与えました。厳しい状況が続く中、多くを学び、チームの結束は強くなったと感じています。思い出深いエピソードとしては、ニュージーランドで仕事をしている時に、母国の王様をホテルにお迎えする機会がありました。このような体験は、この業界ならではの経験ではないかと思います。

──関西エリアのヒルトングループのホテルの現況と、今後について教えていただけますか。

 2023年は、新型コロナウイルス感染症による制限が解除され、ビジネスが完全に回復したと実感できる一年でした。欧米やアジア各国から、日本への旅行を楽しみに待ちわびていたお客さまをたくさんお迎えすることができ、順調に稼働率も伸ばすことができました。ヒルトン大阪の宿泊ビジネスは完全にパンデミック前の状況にもどりました。宴会のニーズも徐々に戻りつつあり、昨年のクリスマスから年始にかけ、企業さまのお集まりは件数だけでなく参加人数も増えました。

京都に 2022年に開業した「ヒルトン・ガーデン・イン京都四条烏丸」と 2023年開業の「ダブルツリー byヒルトン京都東山」の 2ホテルも、紅葉などのハイシーズンを中心に、主にゲスト・ロイヤルティ・プログラム「ヒルトン・オナーズ」の会員さまに多くご利用いただきました。今後も、より幅広い層のお客さまに向けて、西日本全体で各ブランドの認知に尽力したいと思っています。

 

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