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ブッキング・ドットコム、2024 年版「サステナブル・トラベル」に関する調査結果を発表

ブッキング・ドットコム、2024 年版「サステナブル・トラベル」に関する調査結果を発表

2024年07月10日(水)
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 宿泊予約サイトのBooking.comが6月25日、世界34の国と地域にわたる31,000名以上の旅行者を対象に実施した2024年版の「サステナブル・トラベル」に関する調査の結果を発表した。
 
 調査開始から 9 年目を迎えた本年度の調査では、世界の多くの旅行者(世界の旅行者:83%、日本の旅行者:62%)が「サステナブルな旅行が重要である」と回答した一方、一部の旅行者は、よりサステナブルな旅行を選択することにおいて、継続して課題を感じていることが明らかになり、世界的にみて疲弊感が生じている可能性が示唆された。この傾向を考慮したうえで旅行業界がよりサステナブルな方向へ前進するには、業界が旅行者に対しサステナブルな選択をする機会を提供することが、これまで以上に重要と言えるだろう。

サステナブルな旅行への高まる関心

 世界の旅行者の75%(日本の旅行者:53%)は、「今後12ヶ月間に、よりサステナブルな旅行をしたい」と回答した。その理由は、「そうすることが正しいことだと思うから」(世界の旅行者:32% 、日本の旅行者:21%)というものや、 「サステナブルでない旅行を選択することに罪悪感を感じる」(世界の旅行者:43%、日本の旅行者:21%)というものまで、さまざまだった。

 


 世界の旅行者の71%(日本の旅行者:56%)が「訪れた場所について、到着したときよりも良い状態で旅行先を後にしたい」と回答しており、45%(日本の旅行者:35%)が「旅行が環境に与える影響に対して、自ら働きかけることができる」と考えていることがわかった。
 

 
 

サステナブルな旅行体験への希望

 より環境に配慮した選択をしているという旅行者は、サステナブルな旅行体験によって旅行の価値が高められていることを実感している。世界の旅行者の62%(日本の旅行者: 34%)が「よりサステナブルな旅行をすることで最高の自分になれる」と感じ、結果として、帰宅後もその前向きな気持ちが持続すると回答した。

 また、実に67%の世界の旅行者(日本の旅行者:42%)が「旅行中にサステナブルな取り組みを体験することで、日常生活でもよりサステナブルな生活を意識しようと思う」と回答している。この点については、旅行中にサステナブルな取り組みを体験した旅行者のうち、次の3つの体験において強い傾向が見られた。「本場の文化を体験するツアーやアクティビティに出かけた」旅行者の96%(日本の旅行者:87%)、「小規模な個人商店で買い物をした」旅行者の93%(日本の旅行者:89%)、「徒歩、自転車、公共交通機関での移動を計画した」旅行者の 93% (日本の旅行者:87%)が「日常生活でも、よりサステナブルな生活を意識しようと思う」と回答している。

 

 
 

新たな課題

 サステナブルな旅行への関心や希望が高まる一方、よりサステナブルな旅行を行うことに対する失望感が旅行者のモチベーションを低下させている可能性がある。今年初めて実施された新しい分野の調査では、旅行者の一部は、環境への影響に配慮することの重要性を認識していないことが明らかになった。世界の旅行者の3人に1人(33%、日本の旅行者: 29%)は、自分たちが環境に与える影響について「すでに生じたダメージは回復不可能で、旅行者の選択によって状況が変化することはない」と感じている。実際4人に1人(
25% 、日本の旅行者:21%)の旅行者が、「世間で言われているほど、気候変動は深刻ではない」と考えており、こうした問題に対する関心の低さが、旅行の計画に影響している可能性が考えられる。

 さらに、「旅行に費やす時間は貴重であり、サステナビリティを意思決定時に考慮する項目のトップに据えることはできない」と感じている旅行者もいる(世界の旅行者:28%、日本の旅行者:32%)。

 サステナビリティへの取り組みが実践されている場面が見られないことも、環境のためにできることはないと感じさせてしまう一因となっている。世界の旅行者の3分の1以上(34%、日本の旅行者:23%)が、「サステナビリティへの取り組み自体が実施されていない旅行先で、よりサステナブルに過ごそうとすることは難しい」と考えている。この回答が最も多かったのは、タイ(56%)、インド(53%)、アラブ首長国連邦(52%)の旅行者だった。

 

責任の共有と業界全体を発展に導く重要な機会

 旅行による悪影響の低減に取り組むうえで、旅行者が自ら担えると感じる役割から、旅行者がどのような連携を期待しているのかが読み取れる。前述の通り「旅行が環境に与える影響に対して、自ら働きかけることができる」と考えている旅行者がいる一方、世界の旅行者の44%(日本の旅行者:32%)は、「経済への影響に対処することができる可能性が最も高いのは、政府である」と考えており、43%(日本の旅行者:32%)は「旅行サービス業者が、環境要因への対応のカギを握っている」と回答。さらに、40%(日本の旅行者:38%)は「旅行や観光がもたらす影響について人々を啓蒙する責任は、政府にある」と考えている。

 「よりサステナブルな宿泊施設に魅力を感じる」世界の旅行者は、ほぼ半数(45%、日本の旅行者:36%)に上る。そのため、一貫した認証基準を定めることが宿泊施設を判断するうえで重要であると考えられる。実際、67%(日本の旅行者:44%)が「すべての旅行予約サイトが共通のサステナブル認証やラベルを使用すること」に賛成している。

 


しかし、宿泊施設がサステナビリティに関する認証を得ることができた根拠について、詳しく知ることに関心を持つ世界の旅行者(52%)の数は、昨年の同じ時期(69%)と比べて、17ポイント減少。つまり、重要なのは旅行者が優先事項に応じて宿泊施設を判断しやすいよう、シンプルかつ明確に情報を伝えることであると言える。
 

 多くの旅行者がサステナブルな旅行に対し前向きな気持ちがある一方、業界にとってはサステナブルな選択が誰もが簡単にできるような努力を行なうことが求められている。またそれが信頼でき、理解しやすいものであるために明確で一貫性のある基準や信頼できる第三者認証が役に立つと同社は捉えている。

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