鶴雅ホールディングス株式会社
代表取締役社長
大西 雅之 氏
変革の時代を生き抜く宿泊業の未来像
観光業界がコロナ禍から自立してきている中で、戦前/戦後のようなパラダイムシフトが起こっています。宿泊業界もこれまで以上に大胆な変革が求められています。徐々に進んできた変化が一挙に不連続に進んでおり、全てがリセットされた状況です。デジタル化、働き方改革、そして環境問題への対応と、世界的なインフレ圧力、我々は多様な課題に直面しています。このような状況下で、業界全体が一丸となり、新たなビジョンを描き、実行する必要あります。
私が特に注目すべきと考えるのは、地域と連携した持続可能な観光の推進です。地元の文化や自然資源を守りながら、それを生かした新しい観光の形を創造することが、宿泊業の発展の鍵となるでしょう。また、AIやIoTの活用により、サービスの質を向上させるとともに、人材育成にも力を注ぐべきです。優れた人材が安心して働ける環境を整えることが、未来の宿泊業を支える基盤となります。
私たちはこれまでの経験を通じて得た知見を活かし、引き続き業界の未来を共に創造する役割を果たしてゆくべきと考えます。変化の時代において、各施設が地域と共生し、挑戦をチャンスに変える力を発揮することが、業界全体の成長につながると信じています。宿泊業界が多くの人々に新たな感動と価値を提供できるよう、ともに歩んでまいりましょう。