東京ホテル会
代表
髙部 彦二 氏
2025年もこの勢いで成長してほしい
昨年(2024年)の東京のADRはインバウンド客・東京への観光客の増加を受け、力強く成長いたしました。
諸物価の高い海外からみますと日本の宿泊費は安く、さらに円安のおかげで割安感が増し、東京は魅力的な旅行スポットとなっております。
また、円安では日本からの海外旅行は割高となり、海外の物価高と相まって、値頃感のある国内旅行へのシフトがございます。
海外の方からは安心、安全、綺麗で静かという東京という大都会が魅力的な街にみえ、一方、国内では百貨店が閉鎖した地方が多く、東京で百貨店ショッピングを楽しむ層もございます。
日本の漫画やアニメ等は海外でも人気があり、その漫画やアニメで描かれた東京の町並み等を実際に見てみたいというファンもおられます。
東京はその規模の巨大さにより貪欲に成長を続けており、宿泊施設はその恩恵によって成長しております。
心配なのは、東京の宿泊単価が上がりすぎてサラリーマンの出張旅費を超えてしまい、東京に宿泊できないという声を聞いております。
インバウンド、レジャー客、出張での宿泊の3柱は宿泊特化型施設の成り立ちの基本なので、出張宿泊客様をなんとかできないかが今後の課題です。