財団法人宿泊施設活性化機構
事務局長
伊藤 泰斗 氏
本格的な人材不足に対する対処法2025
人手不足は深刻な事態となりました。
しかし総労働者数を回復させることはもはや不可能です。日本人の労働人口は減り、外国人も円安のため稼ぐことを目的として日本へ働きに来ることはありません。
この環境下では、人材不足に対する対処法は「減少した人員数に適合した業務量にサービス内容を変更する」しかありません。現時点で残された人員でいかに現場を回していくかを真剣に考え、「従業員の業務量削減」を実施しないと、事業の存続が危ういレベルになってきていることをご認識ください。
そのために実施すべき内容は以下の通りです。
●全業務を棚卸したうえで、ゲストに付加価値を感じてもらえている業務以外の業務量を大幅軽減すること。
●以前から変更されていない営業時間、価格、シフト、等について、一度合理的かどうか白紙見直しすること。
●繁忙期/繁忙時間にはオフィス(バック)部門も全員接客に出る勤務思想へ転換すること。すなわち、マルチタスクを本格導入すること。
●各種ITツール/PMS/業務軽減機械(チェックイン端末や自動自走式芝刈機等)の導入を推進すること。
●掃除機等業務用機械を最適化すること。実際、業務時間が半減された事例もある。