島原半島。島原市。島原城
島原半島は、九州全体の西北にあり、長崎県の南東に突き出す半島である。半島は、雲仙市と島原市および南島原市とからなる。島原半島の付け根部分に島原市があり、その中心に島原城がある。島原市の対岸は熊本県で、有明海に面しており、一方では雲仙岳のふもとに位置している。島原城の城郭の形式は長方形の平城で高くて頑丈な石垣が特徴となっている。本丸は周りを水で囲まれており、景観は美しい。江戸以前は有馬氏の領地だったが、1616年有馬氏は延岡に転封され、松倉氏が大阪の陣の戦功により新領主となり、新しくこの島原城を築城した。城の建設には7年かかり、この間キリシタン取締もあって、島原の乱がおこる。新領主の松倉氏は初代、2代と、改易となり、その後は大名が4代入れ替わった。明治の世になると廃城令により天守閣は破却される。1960年代にいたって、天守閣などが復元され現在に至っている。島原城の美しい姿の影には長崎独特の歴史が宿されている。
県民分配所得全国30位
長崎県の面積は4131.1㎢で全国37位と、徳島県より小さく、滋賀県より大きい。人口は129.0 万人で全国30位。青森県より大きく、山口県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は12.0%、15~64歳の生産年齢人口は54.0%、65 歳以上の老年人口は34.0%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は3.3兆円で全国30 位。一人当たり所得は248.3万円であり、全国で高知県に次いで42位となっている。
産業別構成比をみると、第1次産業は2.4%、第2次産業は25.5%、第3 次産業は72.1%で、全国平均と比べると第1次産業比率が高い。工業出荷額は1.6兆円で全国43位、人口当たりは120.3万円で全国44位となっている。
ホテル・旅館数の伸び率は全国平均を上回る
飲食店数は14 年で6507 店。内訳をみると、食堂・レストランが692 店で10.6%、専門料理店が1490店で22.9%を占める。その中で多いのは中華料理店の479店で7.4%を占める。次いでその他の専門料理店が424店の6.5%と続いている。そのほか、すし店が302 店(4.6%)、そば・うどん店が162店(2.5%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1835店(28.2%)、酒場・ビアホールは1314店(20.2%)と多く、両者で48.4%を占める。以上のほか喫茶店は419店(6.4%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は277 店(4.3%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は732 店である。ホテル・旅館の施設数は23年で673軒、客室数は2万2145室で、2013年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲4.0%に対して当県は3.2%、客室数は全国の13.7%に対して当県は8.4%の伸びで、施設数において平均を上回っている。
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