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2025年11月号 TOP RUNNER 第21回 HOTEL THE MITSUI KYOTO 総支配人 加勢田 愉士氏

TOP RUNNER 第21回 HOTEL THE MITSUI KYOTO 総支配人 加勢田 愉士氏

【月刊HOTERES 2025年11月号】
2025年11月15日(土)
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HOTEL THE MITSUI KYOTO 5 周年 ──「第二章の開幕」新総支配人が紡ぐ未来戦略

日本で初めて、開業初年度の審査より『フォーブス・トラベルガイド』五ツ星を獲得し続け、さらに国内初の『ミシュランキー』ホテルセレクションにて最高評価「3 ミシュランキー」を受賞するなど、国際的評価を得てきたHOTEL THE MITSUI KYOTO。世界遺産・二条城前というロケーション、歴史と調和した建築、美しい庭園に加え、心を尽くしたホスピタリティでゲストを魅了してきた。開業から5年、節目の年となる今年7 月、21 年のキャリアを持つ加勢田愉士氏が総支配人に就任。ブランドゼロから出発し、人と地域を大切にしながら信頼を築いた同ホテルは、未来を見据え「第二章」へ歩み出した。培われた価値の継承と進化、次代のラグジュアリーの姿を加勢田氏の視点から探る。
 

HOTEL THE MITSUI KYOTO
総支配人 加勢田 愉士氏


1980年生まれ。2004年にヒルトン東京ベイでキャリアをスタート。ヒルトン・セブリゾート&スパでの海外勤務やコンラッド東京でのマネジメントを経て、マンダリン オリエンタル 東京では宿泊部長などを歴任し、サービス品質向上やチーム育成に尽力する。2020 年よりロンドンの名門ホテル、クラリッジズで宿泊部長を務めるなど、国内外のラグジュアリーホテルにて豊富な現場経験とマネジメント力を培う。2022 年に帰国し、再びマンダリン オリエンタル 東京へ。ホテルマネージャーとして運営全般を担い、2025 年7月にHOTEL THE MITSUI KYOTO 総支配人に就任。
 

HOTEL THE MITSUI KYOTO のブランドと哲学

── 2025 年11月、HOTEL THE MITSUI KYOTO は開業から5周年を迎えます。この節目をどのように受け止めていますか。

 まずは何よりも感謝の気持ちです。ブランドのない状態から始まったホテルが、この節目を迎えられたのは、スタッフ一人一人がお客さまとの出会いを大切にし、日々丁寧に向き合ってきた積み重ねの結果だと思います。HOTEL THE MITSUI KYOTO は、単なるラグジュアリーホテルではなく、「心に残る体験」をお届けすることを目指してきました。建物や設備といったハード面だけではなく、人の力によってホテルの価値は磨かれるというソフト面での価値観を、スタッフ全員が共有してきたことが、信頼や評価につながっていると感じます。

この5年間で地域とのつながりも深まり、目に見えない価値を積み重ねることができました。5 周年は過去を振り返る機会であると同時に、新たな出発点でもあります。これからの5 年、10 年を見据え、地域や社会とともに歩み続けるホテルでありたい。挑戦と進化を重ねながら、より多くのお客さまに愛される存在を目指します。

──開業からこれまでの5 年間を振り返り、HOTEL THE MITSUI KYOTOの運営の特徴や大切にしてきた“ 背景” や“ 思想” をどのように感じていますか。

 私が着任したのは2025年7月ですが、それ以前からこのホテルの存在は知っており、開業時には業界内でも大きな注目を集めていました。実際に来館した際、最も印象的だったのは「ホテルの中だけが温かければよい」という姿勢ではなく、ホテルの出入り口の安全を確保してくれているセキュリティやホテル敷地外の道路清掃をしてくれているスタッフを含む、HOTEL THE MITSUI KYOTO で働く全員が一つのチームとして地域と歩んでいる点でした。

着任後、そのマインドセットがスタッフ全員に浸透していることを改めて実感しました。部署を超えて「HOTEL THE MITSUI KYOTO の一員として何ができるか」を考え行動する文化は、一朝一夕に生まれるものではありません。前任の楠井さんによるリーダーシップの下、5年間かけて築かれたこの財産を土台に、私は今、「第二章」のバトンを受け取りました。これからは、さらに一段、二段上のサービスクオリティを追求するフェーズです。私のこれまでの運営面で培った知見とスキルを生かし、ホテルの価値をより高めていきたいと考えています。トップレベルのラグジュアリーホテルとしてさらに成長していくためには、このタイミングでの進化が必要だと感じています。

 


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本記事は月刊ホテレス2025年11月号「TOP RUNNER」一部紹介記事です。
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