

JRホテルグループが主催する「第21回JRホテルグループ料理コンテスト」が8月21日、後藤学園武蔵野調理師専門学校(東京都豊島区)にて実技試験を、講評会および表彰式をホテルメトロポリタン(東京都豊島区)3階宴会場・朝日にて行なった。
同コンテストは同社グループ90ホテルの若手シェフの育成を目的に取り組んでおり、「指定された主材料と副材料を使ったオリジナル西洋料理(温製)」とし、40歳以下ならびに出場回数通算3回までの若手シェフを対象とする。
今回、各エリアの代表に選ばれた18名のシェフが競技に挑み、2時間の調理時間をかけて「仔羊(AUS産 ラムラック チルド)」を主材料としたプロヴァンス風料理にて腕を競い合った。
審査項目は「味」「独創性・アイデア」「盛り付け」「素材の活かし方」「料理の完成度」からなる試食審査と、「調理技術」「作業の進め方」「経済効率」「衛生知識」「衛生全般」の技術審査の総合得点により順位を決定。



表彰式でははじめに同グループ会長の三林 宏幸氏より「料理というのはホテルにお越しになるお客さまにとって、幸せや笑顔をお届けするものです。また、地域の食材を使うことで地方の活性化につながる意義深いものでもあります。このコンテストで受けた刺激を、ぜひ今後に生かしていただきたい」と挨拶。
続いて、日本ホテル㈱ 特別顧問統括名誉総料理長の中村 勝宏氏、日本エスコフィエ協会 名誉理事の大溝 隆夫氏、フランスレストラン文化振興協会 会長の大沢 晴美氏らが総評をコメントし、プロヴァンス料理に関する造詣を語った。
優勝を勝ち取ったホテルグランヴィア京都の田中 新悟氏は「地元の方にはなじみ深いものでありつつ、日本ではあまり知られていない食材を組み合わせて一皿に仕上げたい、と考えました。旅行本とかも眺めてその土地の雰囲気や情景などからも連想しつつ香りにもこだわりました。今後、さまざまなコンクールに積極的にチャレンジしたいですね」と意気込みを語る。
準優勝はTHE OSAKA STATION HOTEL, Autograph Collectionの酒井 誠友氏。同氏は「プロヴァンス料理ではどの食材が使われているのか、食材以外も学んでいくなかでラベンダー畑も有名でしたので料理に生かしたいと考えました。次回はこのコンクールで優勝することや、日々の業務でこの経験を生かして、よりおいしい料理をつくり、たくさんの方に食べていただければと思っております」と述べる。


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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp




