水前寺成趣園(水前寺)
県都熊本市の中央区にある大名庭園。江戸時代、初代熊本藩主の細川忠利が、寛永13 年(1636 年)にこの庭園で国分のお茶屋の作事を行なったのが始まりとされる。
同時にこの地域には、「水前寺」という禅寺があったため、通称水前寺公園とも呼ばれている。その後細川綱利(3代目)になると、新たなお茶屋を設けた大規模な作庭が行われ、細川家永青文庫蔵『御奉行所日記』によると、寛文10年(1670 年)から寛文11 年(1671 年)にかけて水前寺御普請が進められた、と伝えられている。完成した桃山式の回遊式庭園には、中国の唐時代の著名な詩人である陶とうえんめい淵明が作詩した漢詩『帰ききょらい去来辞』の中の一節「園日渉而以成趣」(園は日々に渉って以て趣を成し)から引用した「成趣園」と名付けられた。庭園の面積は7万3千平方と広く、富士山を模した築山などが見られる。
県民所得は全国24位
熊本県の面積は7409.2㎢で全国15位と、宮崎県より小さく、宮城県より大きい。人口は172.8 万人で全国23位。鹿児島県より大きく、三重県より小さい。年齢構成をみると、14 歳以下の幼年人口は12.8%、15~64歳の生産年齢人口は55.1%、65 歳以上の老年人口は32.1%で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。
県民分配所得は4.3 兆円で全国24 位。一人当たり所得は249.8 万円であり、全国で奈良県に次いで40 位となっている。産業別構成比をみると、第1 次産業は2.9%、第2次産業は28.5%、第3 次産業は68.6%で、全国平均と比べると第1 次産業比率が高い。工業出荷額は3.5兆円で全国28位、人口当たりは200.2 万円で全国35 位となっている。
ホテル旅館の伸び率は平均を下回る
飲食店数は14 年で7696 店。内訳をみると、食堂・レストランが794 店で10.3%、専門料理店が2118店で27.5%を占める。その中で多いのは中華料理店の647店で8.4%を占める。次いで日本料理店が614 店の8.0%と続いている。そのほか、すし店が261 店(3.4%)、そば・うどん店が295 店(3.8%)となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは1726 店(22.4%)、酒場・ビアホールは1662 店(21.6%)と多く、両者で44.0%を占める。以上のほか喫茶店は483 店(6.3%)、ハンバーガーなどその他の飲食店は338 店(4.4%)である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は889 店である。ホテル・旅館の施設数は23年で989 軒、客室数は2 万8940 室で、2013年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 4.0%に対して当県は▲ 25.4%、客室数は全国の13.7%に対して当県は2.4%の伸びで、ともに平均を下回っている。
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