「やきとん筑前屋」「沖縄ダイニング琉歌」「肉のはせ川」など、全国で12ブランド80店舗以上を展開する DineVita Group ㈱が手掛ける「SUKIYAKI 六松」。六本木・東京ミッドタウン至近に位置する同店は、素材・調理・演出のすべてで五感を刺激する新時代のすき焼きを“すき焼き2.0”と定義。明治時代から続く伝統的な調理法や割下の味わいを大切にしつつ、新たなエッセンスを取り入れ、素材・ペアリング・演出においてこれまでにない体験価値を追求することで、伝統と革新を融合させた同社初のすき焼き業態だ。
いずれのコースも“すき焼き2.0”を堪能できるメニュー展開となっており、すき焼き以外にも‟和牛を使った本日の一皿“や‟和牛ヒレカツサンド”など、黒毛和牛の美味しさを存分に楽しめる料理で構成されている
同店では、部位や切り方にまでこだわった鹿児島産A5ランクの黒毛和牛を、それぞれの特長を活かし、‟関西すき焼き“、‟ワイン割下のすき焼き“、‟関東風すき焼き“の3種を一度に味わえるコースで提供している。スタッフが目の前で一品ずつ調理し、肉の焼き加減や香り、割下の変化まで五感で感じられるライブ感を特徴としている(※個室では‟関東風すき焼き“のみで、お客さま自身で調理するスタイルとなる)。今冬からはおのおのの料理をより楽しんでもらうため、5種と7種のドリンクと共に楽しむペアリングプランが登場した。現在はアルコールのみでの提供だが、来年に向けてノンアルコールプランも開発中だそうだ。ちなみに同プランは、料理との一体感を重視し、スパークリングやワインに加え、日本酒やカクテルも取り入れている。味わいの変化や相性を楽しんでもらいたいとの観点から、それぞれの料理に最適なタイミングで提供している。
写真左から‟ワイン割下のすき焼き“、‟関西すき焼き“、‟関東風すき焼き“。いずれの味わいも美味しいのはいわずもがなだが、ワイン割下につけ合わされたりんごのガリは必食の美味しさな上に、おかわりもできる。また、全コース卵は青森県産の‟真っ赤卵“が提供されている
ちなみに、ランチタイムには‟和牛しぐれ煮重“、‟和牛炙りローストビーフ重”、‟和牛すき煮重“、‟和牛バラちらし寿司重”、‟和牛ランチステーキ重“と、多彩な調理法で仕上げた和牛重を用意している。贅沢さはそのままに、‟六松“の世界観をカジュアルに楽しめる“ご褒美ランチ”として人気がある。
現在、「SUKIYAKI 六松」ブランドにおける新規出店の予定はないという。しかし、同社は独自のノウハウを生かしたFC事業展開を得意とするなど、店舗展開に勢いのある企業だ。同ブランドをどのように発展させるのか、興味深い。加えて、同ブランドの開発においては、‟外食の価値を証明する“という企業理念を体現したいとの思いを込めたといい、食材や料理へのこだわりのみならず、お客さまとスタッフのやり取り一つひとつにも価値が宿る店として成長すべく、今後も魅力を追求していくという。今後の展開に注目したい。
「SUKIYAKI 六松」
https://sukiyaki-rokumatsu.com/roppongi/








取材・執筆 毛利愼 ✉mohri@ohtapub.co.jp




