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トリップエックス 生成AIとIoTでバックオフィス業務の効率化の実証へ

トリップエックス社、生成AIとIoTを活用した、メール自動返信と施設管理の効率化モデルを構築

2025年09月10日(水)
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 宿泊・観光分野に特化した東大発AIスタートアップ企業の株式会社トリップエックスと、株式会社ホテルおかだは、2025年8月、観光庁「観光DX推進による地域活性化モデル実証事業」2.生成AI活用モデルに採択された。本事業では、生成AIとIoTを活用し、宿泊業のバックヤード業務である「問い合わせメール対応」と「施設管理」を効率化・標準化するもので、人手不足下でも高品質なサービスを持続的に提供できる仕組みを構築する。
 今回の実証では、①「予約・問い合わせメールの対応」、②「温浴施設の管理」の2点に着目。これまでの施設の課題と、生成AI・IoTを活用した業務の効率化の取り組みを紹介する。

■生成AIによるメール自動返信
 1施設あたり月間1,500件以上にのぼる予約・お問い合わせメール。また、英語・中国語・韓国語など多言語対応についてスタッフの語学力に依存してきたのが現状だった。さらに1件につき平均5分以上を費やしていたため、1日約3時間をメール対応に要していた。
 そこで、PMS(予約管理システム)や館内ルールと連携し、問い合わせ内容に応じた最適な返信文をAIが自動生成。多言語対応も標準化し、属人性を解消する。

 

■ IoTセンサーとAIによる施設管理
 温泉や貯水タンクなど、1日に7回以上の巡回点検を実施し、1回あたり20~30分を要していた。また、紙による記録や経験や勘といった属人的な運用が続いていた。
 今回、温泉・水タンクの水位をセンサー・カメラで自動監視。AIが異常を即時に検知し、リアルタイムでアラートを発信。さらに日次・週次のレポートを自動生成し、効率的で抜け漏れのない運用を実現する。

 インバウンド需要の回復に伴い、宿泊業界では人手不足・多言語対応の負担・施設管理の非効率性が深刻化する中、現場の負担軽減と顧客満足度の向上を両立するには、生成AIやIoT等の最新テクノロジーを活用した「持続可能な運営モデル」への転換が急務だ。株式会社トリップエックス 代表取締役CEO 西村 拓人氏は、「本事業を通じ、最新のAI技術を用いた新たなモデルを確立することを目指します。引き続き、宿泊業界に本当に役に立つサービスを全国に展開し、観光立国日本の持続可能な発展に貢献してまいります」と述べた。

株式会社トリップエックス
株式会社ホテルおかだ

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文・オータパブリケイションズ 渋谷

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