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085 岡村衡一郎  サービス・イノベーション-Part2 ~現場と本部が一体で進めるイノベーション~

085 再び繁盛させる社長の働き

【月刊HOTERES 2018年04月号】
2018年04月20日(金)
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変化に追われるリーダーのための実践的イノベーションメソッドとして、ホテル業の事例にとどまらず、多く企業変革の現場から生まれた「チェンジング・メソッド」として紹介していた48 種。そのPart 2 としてお届けする。
 
生まれ変わりの原理・原則とは
「お客さまのための変化」とは何かを見出すこと

Profile
岡村衡一郎
(おかむら・こういちろう)

1971 年生まれ。亜細亜大学卒。㈱船井総合研究所を経て、2004 年㈱スコラ・コンサルト入社。120 社を超える企業変革を支える。「会社が変わるとは何か」、「人がイキイキ働くには何が必要なのか」を考え続け、「一品」という変革コンセプトを発見、体系化する。支援先の起源や今あるリソースを足場に、「あるもの」から「ないもの」を生み出す一品イノベーションに多くの経営者ファンを持つ。変わるためのテコをあぶりだす「経営者オフサイト」、「『一品』で会社が変わるワークショップ」を主催。著書に『一品で会社を変える』(東洋経済新報社)『30 代でチームのリーダーになったら最初に読む本』(同社)など

 
 複数企業の立て直しを成功させてきた東海社長の口グセに、ヒトと企業の生まれ変わりを促進する原理・原則がある。彼が、新社長として赴任した企業では、指示待ち族に見えていた社員が、6 カ月後に創意工夫が好きな社員に変わる。そして1 年もたてば、変えるのが普通の感覚で変えるところが見つからないことに気持ち悪さを感じ始める。仕事の中心を変化が占めるようなるのだ。
 
 東海社長は折に触れ「昨日と何を変えましたか」と社員に働きかける。社員の仕事をじっくりと観察しては「何を工夫したの」と質問を投げかける。時に、何をどうすればいいのか、改善のネタを、なかなか見つけられない社員もいる。そんなときは、ヒントを出して一緒に考える。指示命令を出すのは東海社長にとって簡単なことだが、成果は社員が答えを出せた量でしかない。仕事の質は変わらない。だからこそ相手が気づけるように支援に入るし、変えたところは徹底してほめる。

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