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第151 回 鈴木 忠美  次世代リーダーたちに贈るメンタルケア術これからの人材育成 

第151 回「学んだことを生かせ」

【月刊HOTERES 2018年10月号】
2018年10月05日(金)
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鈴木 忠美
〈すずき・ただみ〉
1969 年盛岡グランドホテル入社。レストラン課長、料飲企画部長、副総支配人を経て96 年総支配人就任(98 年同取締役)。在職中には専門学校 盛岡カレッジオブビジネスで講師を務める。2003年東北ホテル宴会場支配人協議会(東北B.M.C.)会長就任(5 期10 年)。05年ホテルシティプラザ北上入社。同取締役サービス部支配人、現在は山形県東村山市クアハウス碁点にて勤務しながら、料飲業務従事者の資質向上を目指し、教育研修会の企画・運営を行なう。

お部屋は一人ひとりのために
 
 前号に続き不死鳥のごとくよみがえった盛岡グランドHの再建請負人K 氏の続編23 回目である。一般論だが多くのホテルは客室に本日「誰が何人」泊まろうが関係なく、ツインやダブルベット仕様には2 人で泊まるだろうという仮定のもと、常に歯ブラシをはじめバスルームのタオルから、最近ではコーヒーのセットやサービスのミネラルウオーターにいたるまで、何から何まで2 人分が自動的にセットされているのが現実である。だがK氏はツインやダブルベットを1 人で利用されるときは常に一つに減らすよう唱えた。そのとき、リーダーの多くは心の中でそんなの人件費のむだだとか、お客さまはそんなこと気付くわけがないと当初は冷ややかだったかも知れない。でも今考えれば大きく分けて理由が二つあった。一つは例え細かく言われなくても経営者として、二つ置けば二つとも使われるか持ち帰られるリスクと、もう一つの理由は「このお部屋は本日お泊まりいただく紳士・淑女の貴方さまのために、今日新ためてご用意いさせていただきました」という気持ちを込めていることを伝えたかったからだと思っている。これをむだだと思うか、さすがお客さま思いだなと判断されるかはリーダーの皆さん次第である。

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