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2023年9月8-15日号 トップインタビュー 金沢 彩の庭ホテル 代表 髙田 恒平氏 

トップインタビュー 金沢 彩の庭ホテル 代表 髙田 恒平氏 

【月刊HOTERES 2023年09月号】
2023年09月14日(木)
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創業者の想いを受け継ぎホテル業界へ

----金沢彩の庭ホテルは開業 9年目になりますが、これまでの軌跡と改めてホテルの特徴を教えてください。

「金沢彩の庭ホテル」は、私の父が代表を務める髙田産業グループが 2015年に開業しました。コンセプトは、上質な金沢の空間と時間を感じていただく「金沢の別邸」です。髙田産業グループは生コンクリートや土木建築、道路舗装などの事業を主軸としていますが、当ホテルは当社創業の地で生コンプラントとアスファルト合材プラントの工場跡地だった土地を活用したもので、JR金沢駅からは 1.2kmに位置しています。

観光産業への参入については、父が家族旅行の際にホテルに不便を感じ、気軽に利用できるホテルをつくりたいという考えをずっと持っていたのだと思います。人数が増えるほどお手ごろに泊まれるという当ホテルの料金設定もそういった考えから来ています。また、地元愛が強いので単に泊まる場所ではなく北陸を楽しんでもらえるプラットフォームをつくりたいとの考えから、2018年に「金沢アドベンチャーズ」という旅行会社を立ち上げ、ラグジュアリーな中型バスを使ったバス事業も始めました。

 

----金沢彩の庭ホテルといえば、 Tripadvisorの朝食ランキングでは毎年全国 TOP20以内、常に上位にランキングするほど朝食は大変好評だと聞いていますが、今回、バス事業でも賞を受賞したと伺いました。

石川には加賀野菜や魚介など季節ごとに食材が豊富にあり、その魅力をお楽しみいただける場所になればと努めてきました。郷土料理も豊富なのでメニュー内容にもこだわりこの土地ならではの朝食を用意しております。

オープンキッチンになっていることで調理スタッフが直接お客さまの喜ぶ顔を見ることができることもポイントです。常にお客さまと触れ合うことで、より朝食をお楽しみいただくためにどんなことができるのかを全員が考え、最善を尽くすようになります。たとえば、山菜の季節になると調理スタッフが自ら山に採りに行きます。この想いが朝食の魅力に繋がっています。

バス事業につきましては日本旅行業協会(JATA)が主催する「ツアーグランプリ 2023国内・訪日旅行部門デジタル活用部門」でグランプリを受賞することができました。

コロナ禍においての密回避、観光産業の人手不足等に対して、タブレットを活用してバス車内で観光案内を行うことにより総合的にお客さまの満足度を上げて需要創出につなげ、金沢市内をコンパクトに観光できるバスツアーとして商品化。英語対応も可能でインバウンドへの活用も見込まれ、新しいバスツアーの形として評価していただけました。

ホテル・バス・観光会社が三位一体となって金沢の魅力を発信・体験していただけることが私共の強みだと考えています。

----さて、恒平さんがホテル経営に加わられた経緯についても伺えますか。

私はもともと建築方面に進みたいと思っていましたが、大学 1年のときに父がこのホテルを構想し、将来的に自分が同事業を引き継ぐという使命感を感じました。そこで大学卒業後は都内の外資系ホテルに就職し、ハウスキーピングをはじめ、フロントデスク、クラブラウンジなどの複数のセクションで経験を積み、2021年 6月に金沢に戻ってきました。それ以降今日に至るまで「金沢彩の庭ホテル」が大事にしているもの、お客さまから評価されていることころを研究し、より魅力ある施設となるように日々取り組んでいます。
 
----金沢に戻ってきて、金沢彩の庭ホテルの強みはどんなところだと感じましたか。

最初に感じたことは、アンケート用紙にお褒めのコメントがとても多いことでした。お客さまに喜んでいただきたいと考えて行なったことが評価としてダイレクトに返ってくるのです。ですから新しい取り組みへのインスピレーションがどんどん湧いてくるのですが、それをクイックで実践できるところがわたしたちの強みだと思っています。

 

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