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2023年11月17日号 トップインタビュー 名古屋マリオットアソシアホテル 常務執行役員 総支配人 大本 茂 氏

トップインタビュー 名古屋マリオットアソシアホテル 常務執行役員 総支配人 大本 茂 氏

【月刊HOTERES 2023年11月号】
2023年11月16日(木)
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----コロナ禍での状況と講じてきたこと、またアフターコロナ(2023年上半期)の業績を教えてください。

当ホテルは、約 6割がビジネスでうち海外からのご利用が全体の 45%を占めていました。コロナ禍は国内外のビジネス需要が大幅に減少しましたが、GoToキャンペーンの影響が大きく、特に東海三県限定枠では、1100万人の東海地区マーケットに改めて訴求することで多くのご利用をいただきました。
 
 改めて名古屋駅の立地と、マリオットというブランドのポテンシャルを感じました。また、インルームダイニングの利用がコロナ前の 160%超となりメニューの選択肢を増やしたり、ブッフェレストランではいち早くあらかじめ銘々皿に取り分けておくスタイルを導入し、宴会ではリモートとのハイブリッド会議をスムーズに行なうネット環境を整備するなど、社員一丸となり新たなことにチャレンジし、逆境を乗り越えてきました。それぞれの職場で果敢に挑戦し、適応進化してもらった結果、今年の上期営業収益は 2019年度比 94%まで回復し、営業利益は同比 123%を達成しました。
 
レジャーについては、今年独自で行なった宿泊目的に関するFIT向けアンケートによると、アジアのお客さまの旅行目的は 1位ジブリパーク、2位レゴランド、3位ショッピングで、国別で最も多くの割合を占める北米のお客さまはファミリーでのご利用で名古屋城や日本の伝統、文化遺産に触れることを目的に訪れていることが分かりました。中には名古屋場所(相撲)の観覧のために訪れたケースも。ただインバウンドは十分には回復しておらず、今後どのように集客していくのかは課題になりそうです。
 
 また、直近では「コートヤード・バイ・マリオット名古屋」が至近に、栄地区に全室 50m2以上の「TIAD」がオープンしています。さらに、3年後には「コンラッド」をはじめ、ユーザーにとって当ホテルとの選択候補となる施設はさらに増えていきます。こうした活況により、エリアの価格帯も大きく変わるほか、市場規模の引き上げにもつながりますので、ラグジュアリー施設の開発は喜ばしいととらえています。半面、競争が激化することも否めません。
 
 そうした未来に備えて講じることは、今回のリノベーション以外にも大いにあると考えています。
 
 直近 10月の稼働率は約 83%、宿泊はコロナ前と比較してもかなり回復していますが、「婚礼」はかなり難しい状況です。ただ、よりプレミアムな内容にこだわり単価を上げることで、差別化を図っています。婚礼でのご利用は生涯顧客となる可能性が高いことから、クオリティーや満足度を重視しながら、存在価値を高めることが重要と考えています。

 

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