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アコーホテルズ 

フェアモント・ラッフルズ・スイスホテルブランドを買収、グループ傘下に

2015年12月18日(金)
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 40の開発案件を含む、世界155のホテル&リゾート
 
成長ポテンシャルおよび利益率を向上させ、長期的付加価値を向上。ラグジュアリーホテル業界での世界的リーダーシップを確実なものとし、より多くのロケーションでラグジュアリーカテゴリーを提供
 
世界規模で積極的に拡大を図るFRHIホールディングスのラグジュアリーホテルマーケットにおける専門性、そして北米での広大なネットワーク。
 
アコーホテルズは、8億4000万ドル (7億6800万ユーロ) 現金の支払い、および4,670万株の新株発行により、買収を成立。Qatar Investment Authority、Kingdom Holding Company of Saudi Arabiaが主要株主となり、それぞれ10.5%と5.8%の株式資本を有する。
 
中期的に見込まれる6500万ユーロの収益とコスト削減シナジーを含め、1株当たりの利益は2年目から増加。
 
「フェアモント、ラッフルズ、スイスホテルの世界でも名高いブランドが、この度アコーホテルズの傘下に入るという素晴らしい機会に恵まれたことにより、アコーホテルズは更なる発展に向けての大きな一歩を踏み出します。成長ポテンシャルや利益率向上、長期的付加価値の増大だけでなく、ラグジュアリーホテル業界での世界的リーダーシップを確固たるものとし、より多くのロケーションでラグジュアリーカテゴリーを提供できます。さらに、FRHIホールディングスの優秀な従業員はラグジュアリーホテルの経営とマーケティングにおける確かな実績があり、世界中で高い評価を受けていることから、この度の買収により人的資本が強化されることになります。また接客業における広範な専門知識を持つ著名な投資家2名が新たに加わることで、当グループの株主層の統合を可能にします。今回の大規模な企業買収は、変化の激しい業界における当グループの機敏性を証明するものであり、お客様、クライアント、そしてホテルオーナーの皆様に対し、より効果的なサポートの提供が可能となります。また、グループ内再編を実行していくなかで、業界内でキープレイヤーとして存在を確立していきます。」 とアコーホテルズの代表取締役会長兼最高経営責任者のSébastien Bazin 氏は述べている。
 
 Qatar Investment Authority (QIA)のCEOであるSheikh Abdulla Bin Mohammed Bin Saud Al-Thani 氏は、「我々の投資によってFRHIホールディングスは、国際的な存在感をよりアピールすることができ、世界に誇る一流のラグジュアリーホテルとなります。今回の取引により、我々の不動産および接客業は次の成長段階へと進むために必要なスケールを確保することとなります。QIAは、信頼を置く、アコーホテルズの主要株主となることを楽しみにしている。」 と話している。
 
 FRHIホールディングスは、世界的に最も有名な一流のラグジュアリーホテルであり、フェアモント、ラッフルズおよびスイスホテルの3ブランド、155のホテル&リゾート (この内40は開発中) 、5万6000室以上(この内約1万3000室が開発中)を所有している。FRHIホールディングスの傘下には、ラッフルズ・シンガポール、ロンドンのザ・サボイ、フェアモント・ピース・ホテル上海、ニューヨークのプラザ・ホテル、ラッフルズ・パリ、フェアモント・サンフランシスコ、フェアモント・バンフ・スプリングス (カナダ)、ケベックのフェアモント・ル・シャトー・フロントナックそしてスイスホテル・ザ・スタンフォード・シンガポールなどの歴史ある世界的にも有名なホテルが多く含まれる。グループ全体の従業員数は約4万5000名となる。
 
 また、FRHIホールディングスが有するホテル&リゾートは、主に北米に多く42軒、その他南米に2軒、ヨーロッパに26軒、アフリカ・中東に17軒、アジアパシフィックに28軒あり、その規模は5大陸34か国におよぶ。海外旅行先として人気の高いアメリカを筆頭に、世界の主要な観光地に点在している。 また、うち108軒のホテルでは、契約の残り年数が平均で30年近くあり、極めて長期の経営契約の下で運営されている。6つのホテルはリース契約中、1つは所有されている。
 
 世界的に有名なこれらの3ブランドの買収は、アコーホテルズのブランドポートフォリオを戦略的により強化し、均整の取れたビジネスプロファイルが構成されます。また、ラグジュアリーホテルセグメントにおけるグループの世界的なプレゼンスを拡大させるだけでなく、ラグジュアリーブランドの最適化し、今まで以上にお客様のニーズに応えることができます。
 
 この度の合意により、アコーホテルズは、計500を超えるラグジュアリーセグメントのホテルネットワークを誇り、主要なグローバル・プレイヤーとなり、多くのマーケットにおいて、最も高い収益性と成長可能性を有する経営契約の提供が可能となる。FRHIホールディングスのチームは、ラグジュアリーセグメントにおいて、新たな目標と価値創造拡大において、アコーホテルズの専門性をより高めることとなる。
 
 アコーホテルズは、収益とコスト削減シナジーで6500万ユーロを創出することを目指している。これはブランド認知、ホテル収益、マーケティング効果の増大、ディストリビューションチャネルのイニシアティブ、そしてサポートコスト最適化の相乗効果で可能になるとしている。また、約300万人のロイヤリティメンバーを含む顧客データベース(内75%は北アメリカの顧客)が統合される。3年目までにはシナジーの恩恵を最大限に得られることが期待され、2年目からは一株当たり利益が増加する見込みだとしている。
 
 Qatar Investment AuthorityとKingdom Holding Company of Saudi Arabiaとの契約により、8億4000万ドル (7億6800万ユーロ)の現金を調達し、アコーホテルズの株式4670万が発行される。これらの株式は、保留資本の増加により発行されることになるが、臨時株主総会での株主の合意を必要とする。同取引後、QIA および KHCは、アコーホテルズの株式資本のそれぞれ10.5% と5.8%を所有する。QIAの代表2名およびKHCの代表1名が、アコーの取締役会に任命される。
 
 同取引は、独占禁止法規制当局の承認が必要であり、同取引におけるアコーホテルズの投資顧問はRothschild およびZaoui & Co、また法律顧問はDarrois Villey Maillot Brochier およびProskauer Rose LLP。同取引におけるFRHIホールディングスの投資顧問はDeutsche Bank Securities Inc. および Morgan Stanley & Co. LLC、また法律顧問は McCarthy Tetrault LLPおよびWhite & Case LLP。
 
※臨時株主総会での株主の承認が必要。
 
アコーホテルズ
www.accorhotels-group.com
www.accorhotels.co.jp

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