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連載46 桃井文子のオーナー社長のための辛口道場 

連載46  社長、むやみな経費削減、それ効果的ですか?

【月刊HOTERES 2015年12月号】
2015年12月25日(金)
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 会社が厳しい、支払いもやっとの思いでこなし、給料を支払う、会社を維持していくだけでも大変な時代です。そしてある日、「社員の残業禁止、不必要な出費は千円でも避けるように」と本社からの指令。現場責任者は「やれやれ残業ゼロって、仕事は山積みなのに」と不機嫌になり、社員は「うちの会社はそんなに苦しいの?」と不安になります。「それなら早めに退職しないとね」「残っているといそがしくなるし」と退職願いが出ます。
 
“会社が大変なときに勝手なことばかり言って”と、社員を責めたくなるシーンですが、決して社員ばかりが悪いとは言えないようです。社長自身、普段から会社の危機に対し充分に備え、さまざまな対策を行なっていれば良いのですが、えてして物事が起こるたびに緊急処置を行ない、目につくまま、あれもこれも削減、削減としてしまいがちです。
 
 ここからが今回のポイントです。会社が苦しいときに経費削減を行なうのは当たり前のことですが、経費を削減すると同時に売り上げを上げることが必要ですよね。残業をゼロにして、千円単位の節約で経費は削減できたとしても、それだけでは大きな改善にはつながりません。改善どころか、社員のモチベーションは低下し、ジリ貧に陥ります。辞める社員が増えれば求人費用もかかります。売り上げを上げるための策を講じたくてもモチベーションの低下により作業効率低下、会議の成果も上がりません。むやみな節約をしているので、かえって経費がかかる場合も出てきます。

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