企業の採用は時代によって大きく変化する。例えばバブル期は質より量。どんな人材でもたやすく利益をあげられた好景気の時代だから当然だろう。だが、バブル以降は量より質が重視されるようになった。これが就職できなかった世代を生み、現在も「フリーター」問題として大きく尾を引いている――といった形だ。
では現在は? と聞かれたら、間違いなく「多様化の時代」と言っていい。外国人の採用が増え、食品メーカー、電機メーカー、IT 企業など、あらゆる企業で外国人枠が増えている。その背景には、少子化がある。今後、日本の市場は縮小していくため、多くの企業が海外進出をしている。どうせなら、海外の学生を雇おう、と考えるのは当然だ。あとは人手不足。例えば日立物流は、社長が「ないもの(人手)を嘆いても仕方がない」と、荷物の運搬等を機械化、流通業には少なかった女性社員を増やしている。
一方、学生も変わっていく。
第5 回
就活の先生 夏目 幸明の熱い! 新卒獲得術
第5 回 変化する新卒採用、2017年卒は……?
【月刊HOTERES 2016年03月号】
2016年03月04日(金)