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SPECIAL INTERVIEW 

髙瀬物産――外食応援をするヒューマンカンパニー レストランをもっともっと楽しい場所に

【月刊HOTERES 2016年06月号】
2016年06月17日(金)
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お客さまの声に耳を傾ける
 
――海外からの商品も早くから手掛けていますね。
 
髙瀬 フランスなど海外にはいい商品がたくさんありました。キャビア、トリフなど。40 年も前からフランスにはよく出向きました。当時のシェフの皆さんには相当インパクトがあったようです。当社の社員だって正直それが何なのかが分かっていませんでした。こうした背景もあり社員を積極的に海外研修に出すようにしました。ワインなどもその頃から手掛けています。業務用として輸入を最初に手掛けたのは髙瀬物産だと自負しています。
 
――本社の移転も業務拡大とともに何カ所かしていますね。
 
髙瀬 最初は上野でしたが現在の築地に来るまでは数カ所変わりました。一時は新宿、八丁堀にもいました。変わるたびに従業員も増えていき若い人の活気をもらってきました。業務も拡大の一途をたどり、今では取り扱いの品数は10 万アイテム。北海道から沖縄までお客さまは6 万件にもなります。ボリュームからいえばホテルが5割程度になります。年商は1040 億円になりました。醤油1 本、缶詰1 缶を積み重ねあげての数字ですから。われながら驚いています。これも全部お客さまのおかげと感謝しております。
 
――年商1000 億円を超えているのはすごいことですね。それにしましても稼ぎ頭は第一線のセールスマンと思いますが、教育はどうされたのですか。
 
髙瀬 会社での教育も必要ですが、もっと大事なのは現場での教育です。仕事を通して肌身でもって知る。結局よく考えてみますとスタッフは毎日ホテルマンなり、シェフの方々に接しており、お話を聞き、苦労話を聞き日々新しい情報を仕入れているのです。まさにお客さまから学んでいるのです。シェフの方々は時代の最先端で仕事をなさっているのですから一つ一つが大事です。よく話を聞いて、全力で応えるように言っています。

日本進出の外資系ホテルに若手担当
 
――教えてもらうにもそれなりの姿勢が必要ですね。
 
髙瀬 もちろんそうです。シェフに教えたくさんありました。キャビア、トリフなど。40 年も前からフランスにはよく出向きました。当時のシェフの皆さんには相当インパクトがあったようです。当社の社員だって正直それが何なのかが分かっていませんでした。こうした背景もあり社員を積極的に海外研修に出すようにしました。ワインなどもその頃から手掛けています。業務用として輸入を最初に手掛けたのは髙瀬物産だと自負しています。
 
――本社の移転も業務拡大とともに何カ所かしていますね。
 
髙瀬 最初は上野でしたが現在の築地に来るまでは数カ所変わりました。一時は新宿、八丁堀にもいました。変わるたびに従業員も増えていき若い人の活気をもらってきました。業務も拡大の一途をたどり、今では取り扱いの品数は10 万アイテム。北海道から沖縄までお客さまは6 万件にもなります。ボリュームからいえばホテルが5割程度になります。年商は1040 億円になりました。醤油1 本、缶詰1 缶を積み重ねあげての数字ですから。われながら驚いています。これも全部お客さまのおかげと感謝しております。
 
――年商1000 億円を超えているのはすごいことですね。それにしましても稼ぎ頭は第一線のセールスマンと思いますが、教育はどうされたのですか。
 
髙瀬 会社での教育も必要ですが、もっと大事なのは現場での教育です。仕事を通して肌身でもって知る。結局よく考えてみますとスタッフは毎日ホテルマンなり、シェフの方々に接しており、お話を聞き、苦労話を聞き日々新しい情報を仕入れているのです。まさにお客さまから学んでいるのです。シェフの方々は時代の最先端で仕事をなさっているのですから一つ一つが大事です。よく話を聞いて、全力で応えるように言っています。
 
 
いい品物といい情報とを一緒に
 
――外資系ホテルに納入するようになってほかに変わったことはありませんか。
 
髙瀬 外資系ホテルに学んだのはシステム化です。在庫は持たないようになりました。効率よく合理的な考えが求められたのです。それでわれわれの倉庫をホテルのバックヤードと思って使ってください、とも提案しているのです。こまめに配達するというのが基本になり、そのためにもコンピュータ化が必要でした。発注から在庫管理まできっちりするようになったのです。また購買の担当者が倉庫などの見学に来られるようになりました。温度管理など衛生・安全面で確認したかったのでしょう。かつては常温だけだった温度管理が今では6~7タイプの温度管理をやっているわけですから、時代がいかに進化しているかですね。
 
――お客さまが倉庫見学に来られるとなると大変ですね。
 
髙瀬 その方がわれわれにとってはいいことです。見てもらえることは緊張しますが、仕事する意味も具体的に伝わってきますから。また安心してもらえることは信頼関係がさらに深まります。それにホテルの担当者は案外、食品倉庫などに足を運んでいないものです。商品がどう流れているかを実際自分の目で確かめるのもいいことと思います。理解していただくためにも足を運んでもらいたいと思っています。別にわれわれの会社ではなくとも現場見学は是非してもらいたいと思っています。
 
――最後に一言お願いします。
 
髙瀬 われわれの商売は品物を届けておしまいというわけにはいきません。お客さまの繁盛があってわれわれの仕事があるのです。お客さまが繁盛するためにもいい情報を差し上げなければなりません。いい品物といい情報を一緒にお届けする気持ちをもっていこうと思っています。
 
――本日はお忙しいところありがとうございました。

髙瀬 知康
Tomoyasu Takase
1966 年東京生まれ。アメリカの大学卒業後髙瀬物産株式会社入社。2000 年執行役員商品開発部長。2002 年常務取締役商品本部長。2006 年専務取締役営業本部長。2012 年代表取締役社長(現任)。趣味:食べ歩き、ゴルフ、ドライブ、音楽

 

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