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レポート 

知られざる豪州ワインの銘醸地、グラニットベルトへの期待

【月刊HOTERES 2016年09月号】
2016年09月23日(金)
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SIRROMET WINES シロメィ ワインはグラニットベルト発 日本で手に入る唯一のワイン


あちらこちらに巨岩が表出し、ダイナミックな太古の土壌をそのままに見ることができるのもグラニットベルトの面白さ

シロメィワインは、グラニットベルト発クイーンズランド産のワインで唯一日本でも入手可能な、ジェームス・ハリデー認定五つ星ワイナリー。グラニットベルトの冷涼な気候を活かした芳醇なシャルドネ、果実味豊かなネッビオーロ、ヴェルデーリョ、ピノグリなど国内外で800 以上の受賞を誇っている。
問い合わせ:ワインツリー(Tel.03-3436-2772 http://winetree.co.jp/
 

グラニットベルトが注力するオルタナティブ品種
オルタナティブ品種とはオーストラリア全体のブドウ産出量の1%に満たない生産量のブドウ品種を指すため、どれも少量生産であることが最大の特徴。
 
「このヴェルメンティーノ(イタリア系白ブドウ)を扱っているワイナリーはオーストラリアでも50 はないはず。サペラヴィ(ジョージアの黒ブドウ)もすでに3 年目に入り、安定してきました」情熱的に語るのはゴールデン・グローヴの若きワインメーカーであるレイ・コンスタンツォ氏。グラニットベルトは斜面が入り組んでいるため、さまざまな方向を向く畑を細かくブロックに分け、20 種ものブドウを栽培しているという。
 
このオルタナティブ品種に注力するワイナリーが集まって、ストレンジバードというワイントレイルが結成されたのは2007 年のこと。いま参加ワイナリーは30 を数え、地域全体でオルタナティブ品種を盛り上げていこうという気運が高まっている。
 
一に気候、二に土壌が面白いグラニットベルト
ここグラニットベルトで最大の規模となる100 ヘクタールのブドウ畑を所有するのはシロメィワインである。チーフワインメーカーのアダム・チャップマン氏によれば、この地の魅力は「冷涼な気候に加えて、ユニークな土壌にある」のだそう。
 
「グラニットベルトは2 億年前に貫入した巨大な花崗岩(グラニット)の地帯。この岩に地下水が染み入り、夜になるとその水が凍って膨張するため岩を内部から圧迫する。その氷が昼間の熱で溶けて隙間ができる。その繰り返しが巨岩を小石~砂状に砕いていきました。この水はけのいい砂質・砂利質の土壌がグラニットベルトのワインをより面白くさせているんですね」


シロメィワインのチーフワインメーカーであるアダム・チャップマンを囲んでいるのは、グラニットベルトを視察に訪れていた花島剛氏(石川県和倉温泉『加賀屋』 ソムリエ・右)と辻健一氏(石川県金沢市『ワインバー シャトーシノン』オーナー、日本ソムリエ協会北陸支部長・左)

本誌ではほかにもグラニットベルトのユニークな造り手たちを紹介しています。

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https://sci.hitsdb.net/hb/user

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