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Vol.34 2017年新年号 特集Ⅰ「わが社の10年後」  Vol.34  ㈱WDI 代表取締役 清水 謙 氏

10年後、真のグローバル企業を目指して

【月刊HOTERES 2017年01月号】
2017年01月06日(金)
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㈱WDI 代表取締役 清水 謙 氏

 
 10 年後の2027 年、私共WDI は外食事業参入55 周年を迎えることになります。半世紀以上にわたって国内、海外においてカプリチョーザやトニーローマ、ハードロックカフェ、ウルフギャング・ステーキハウス等々、マルチブランドに外食事業を展開し続けてきたということになるわけですが、われわれを取り巻く環境は、1972 年外食事業参入時のおおらかな時代から、IT の劇的な進化を背景に世界規模でさまざまなことがめまぐるしく変化し続ける時代へと大きく変わりました。10 年ひと昔と言われますが、これまでの10 年と、これからの10 年はまったく次元の違うスピードで価値観の多様化がさらに進んでいくことでしょう。しかし、そんな中にあっても、ホテル事業や外食事業においては、日常に欠かせないものとして、あるいは身近にありながら非日常感やレジャー感を体感させてくれるものとして、いつまでも変わらずに輝き続ける場所、あるいは新たな発想による素晴らしいものが生み出され続けると思っています。
 
 10 年後の2027 年への展望を考えるにあたり、まず3 年後の東京オリンピックを迎える2020 年に向けた経営計画「VISION 2020」で掲げた連結売上高、現状の約1.5倍にあたる400 億円にするということ、そして海外売上高比率を現在の30%から40%へ引き上げるという目標をしっかりとクリアしたいと考えています。そして、数値目標を達成させるだけでなく、そのプロセスや中身を納得のできる充実したものにしなければならないと気持ちを引き締めています。
 
 そしてその次には今から5 年後の2022 年、私共は外食事業参入50 周年という大きな節目を迎えます。この50 周年に向けてさらなる成長を続けるには、さまざまな取り組みの土台として、「ダイニングカルチャー(食文化感)」、「ホスピタリティー」、「本物志向」、「チャレンジスピリッツ」、「グローバル」などと表現している私共WDI の企業文化や伝統、いわゆるDNA を、次世代を担う若い社員たちにしっかりと伝承できるかどうかが重要だと考えています。そのため、企業理念「ダイニングカルチャーで世界をつなぐ」をはじめ、WDIFamily の一員としてあるべき姿勢や考えなどを、現代にフィットするよう『WDI STANDARD』という形に昨年まとめあげました。その中心にあるメッセージは「しあわせが出逢うテーブル」というスローガンに集約されるもので、お客さまが美味しいと感じる瞬間、楽しいと思う場面、素敵だなと喜びをかみしめる時間等々、文字通り「しあわせが出逢うテーブル」を日々プロとして世界中で作り続けて行こう、そこにわれわれの存在意義があるということを示したものです。この『WDISTANDARD』がさまざまなシーンにおいて社員のよって立つものとして理解、浸透、活用されていくことが大事だと思っています。ご来店されたお客さまの喜びとそこから生まれるわれわれのやりがい、お客さまの楽しみとそれを叶えるためのわれわれの工夫。これらわれわれの商売ならではの何とも言いあらわせない関係性は10 年前も10 年後も変わらないと思いますし、世界中のどこへ行っても大きな違いはないと思っています。
 
 そして10 年後の2027 年には、変化を恐れずに時代をリードする気概と先見性をもってグローバルネットワークの拡大を進め、これまで以上にホスピタリティーとストーリー性を兼ね備えた業態を世界20 カ国以上に展開して、海外売上高比率50%超を目指して真のグローバル企業となりたいと考えています。
 
㈱WDI
http://www.wdi.co.jp/

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