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連載 21 ㈱龍名館 濱田裕章  小さな会社のブランド構築 

連載 21  新橋六丁目計画 開発準備

【週刊ホテルレストラン2017年07月07日号】
2017年06月28日(水)
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㈱龍名館 専務取締役 
濱田裕章氏 

基本計画 - レセプション
 都市型ホテルのレセプションであれば、チェックインとチェックアウトのときしか立ち寄らず、ホテルスタッフとのコミュニケーションもそのタイミングのみのお客さまも多くいると思います。しかしレセプションが簡素化され印象的でないホテルは、ホテルに到着した段階から少し残念な気持ちになり、感性を刺激されることがありません。
 
 弊社ではホテルの印象を決める一つの要素であるレセプションは、お客さまをお迎えし、お客さまと直接コミュニケーションをとる大切なエリアと考えています。最近では自動精算機の登場や、各種記事にてフロントスタッフが不要といった話題もあります。しかし、ホテルに到着した時の最初の印象を与えるレセプションは時代によって形は変われど重要な場所であることに変わりはありません。その場所を考えることはとても大切なことだと感じています。
 
 弊社が運営するホテル龍名館お茶の水本店の例では、9 室という小規模な施設ということもあり、チェックイン& アウトの際、また滞在中のホテルの出入りの際にお客さまとコミュニケーションをとっています。オール・コンシェルジュをテーマに、できる限りお客さまとのコミュニケーションを図ることを大切にしています。
 
 ホテル龍名館東京では、ご到着されたお客さま皆様に眺めの良い景色をご覧いただきたいという思いのもと、最上階をレセプションとしています。階数は15 階で、エリア(東京駅周辺)では高い建物ではないため、眺望が売りのホテルではありません。窓が隣接ビルに面している客室もあります。それであれば最上階をレセプションとして、宿泊者全員にできる限りの景色をご覧いただき、ホテルに迎えたいと考えたためです。

 
 今回のホテルのレセプションを考えることを通して、他ホテルの事例も見ながらひとつ感じた点がありました。それは、客室内の差別化にも限度があるため、客室は比較的シンプルにして、ロビーやラウンジスペースに付加価値が検討されている点。例えば客室以外の快適に過ごせるスペースとして、地域の方にも利用できるスペースとして。その利用用途に合わせて充実した機能性が設計されています。
 
 高級価格帯のホテルであれば、それぞれの用途に合わせたスペースを設けていますが、今私が事例として挙げているのは中規模な宿泊主体型ホテルです。また最近増加しているカプセル型ホテルもカプセル(客室)内は狭く付加価値を作りづらいので、パブリックエリアが快適に過ごせるよう工夫されています。
 
 海外では無人カウンターでのチェックイン& アウト手続き、スマートフォンによる事前チェックインでフロントを通らず直接客室へ行ける運用など進んでいます。将来的に日本にもこういった流れがくると各方面で言われています。
 
 これらのことを背景に、今回2 階に位置するレセプションは、チェックイン& アウトの対応だけでなく、当ホテルらしい場所にしたいと考え検討しました。具体的にはお茶をテーマにしているので、お茶に触れることができる、その場で試飲することができる、ギフトとして購入していくことができるなど、そういった機能性を持たせたスペースにすることを考えています。
 
 63 室という比較的小規模な施設のため、宿泊手続きにかかる時間は限定的であると考えています。受付機能の要素はミニマムにデザインいただき、それ以外の部分でブランドを感じていただける要素を盛り込みました。運用も初めてのケースのため、これから詳細を詰めていきますが、ゆるやかな時間の流れるレセプションにしたいと考えています。

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