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ナパヴァレーのワインメーカー関係者、 山火事からの被害は限定的な見通し

【週刊ホテルレストラン2017年11月17日号】
2017年11月17日(金)
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330 の加盟ワイナリーのうち直接被害は47 軒

 米国カリフォルニア州ナパヴァレー(以下、ナパ)からの配信によると、同地の北部海岸沿いで起こった山火事によるワイン産業への被害は限定的になる見通しだと報じられている。

 40 人以上が犠牲となり、数千軒の家屋や店舗が焼失したこの山火事で被害を受けた森林や丘陵地の自然が元の姿に戻るには長い年月を要するが、ナパヴァレー・ヴィントナーズ(NVV)非営利生産者団体はすべての加盟ワイナリーの安否確認を行ない、最も被害の大きかったアトラスピーク、シルヴァラード・トレイルの東側、マウント・ヴィーダー、カリストガを含む330の加盟ワイナリーから10 月18 日までに回答を得た。NVV 加盟ワイナリーのうちこの時点で47 のワイナリーから土地や建物などに直接的な被害を受けたとの報告があり、直接被害を受けたワイナリーが大幅に増えることはない見込みだという。山火事による延焼は主に丘陵地の森林で発生しており、ハイウェイ29 とシルヴァラード・トレイルに挟まれた名高いナパヴァレーの谷床平地(ヴァレーフロア)への影響はほとんどなかった。年間を通して最も集客が見込めるこの時期に、ワイナリーや観光事業が休業を余儀なくされたことはナパ全体に大きく影響したが、ナパでは山火事が発生した10月8 日までに90%の収穫が終わっていたと考えられている。

 ワインメーカーたちは2017 年のワインの品質に強い自信を示しており、山火事が発生した時点ですでに始まっていたワイン造りも順調に進んでいるとのこと。山火事が始まったときに樹に残っていたブドウはほとんどが皮の厚いカベルネ・ソーヴィニヨンで、安全に入ることのできるブドウ畑では摘み取り作業が継続された。山火事が発生した後に収穫されたブドウについては入念な検査が行なわれており、煙による影響がないかなどを調べるが、過去にブドウが樹になっているときに山火事が起きた前例がないため、ワインへの影響はまだ把握できていない。

ナパヴァレーのブドウ収穫減は不作年と同程度に

 カリフォルニアで生産されるワインのうちナパの割合は4%に過ぎず、カリフォルニアワイン全体の生産量にはほとんど影響がないとも報じられている。2017 年のワインの生産量は、干ばつや冷害など農業を取り巻く一般的な要因で不作となった年の収穫量と同程度の水準になることが予想されているが、前年までに生産されたワインの在庫はほとんど被害がなく、損失は限定的だと考えられている。

 NVV 理事会の会長でありホーニッグ・ヴィンヤード&ワイナリーの代表取締役社長のマイケル・ホーニッグ氏は「私たちはワイン造りに全身全霊をかけて取り組んでおり、ワイン産業は地元経済の最大のけん引力です。今回の山火事では、人々が命を落とし住む家が失われています。もちろん私たちは『平常どおりの営業に戻る』ことを目指していますが、物事の全体像を見失うべきではありません」と語っている。

 初期対応部隊の消火活動が功を奏し、10 月18 日までに東ナパ・西ソノマ郡アトラス火災の83%が鎮火され、ナンズ火災(ナパの西側とソノマの東側、サンタローザで発生した五つの山火事の総称)はこの発表の時点で80%が鎮火されており、カリストガの西とサンタローザの北で発生しているタブス火災は91%が鎮火された。

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