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HOTERES LAB HOTEL Innovation ホテルの「価値」をデザインする

HOTERES LAB HOTEL Innovation ホテルの「価値」をデザインする

2019年10月25日(金)
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ホテルの「価値」創造のためにもホテリエも新しいものを見ておくべき

----ホテリエが海外のホテルや見本市に積極的に行くことの必要性はどこにありますか。

 僕たちはオープニングを目標にホテルを創りますが、開業後は時間が経つにつれてホテルの中を更新していくことになります。その際ホテリエが毎回デザイナーに相談しているわけではなく、ほとんどがホテルの運営チームで判断することになります。そのときにホテルマンが海外のホテルや見本市などで新しいものを見ていなければ、「同じものでいいか」「価格が安いからこっちにしよう」といったレベルの判断にならざるを得ないでしょう。結果としてホテルの価値は落ちていってしまうことになります。

 ホテルのコンセプトをベースに、これまでと変わらないものを守り続けるのか、自分たちの力でさらに上を目指す、あるいはその方向性を進んで行くために進化しなければならないものをどのように選ぶのか。その局面では選ぶ人の価値判断で決まると言っても過言ではありません。だからこそホテリエも世界の今を見ておくべきだと思います。

----今年2月にHOTERES本誌で取材した世界最大級の国際消費財見本市「アンビエンテ」(取材記事はHOTERES4月12号掲載)では、次回開催2020年からHoReCa(ホテル・レストラン・ケイタリング)に関する商材を1つのホールにまとめて展示するという新たな試みが予定されています。こういった空間全体を演出した展示方法にどのような印象を持ちますか。

 1つの場所にまとめて商業空間要素を打ち出すことで、とてもわかりやすい世界観を見る人に提示できると思います。
たとえば家具の見本市に行くと、家具のある空間そのものが創られています。会場に部屋を創ってディスプレイして、そこにトレンドを入れているのです。僕は家具の細かいところではなく、それをどのようにディスプレイで表現しているのかを見るようにしています。どういう色使い、どのような生地材を使って、その空間のパッケージを創っているのかに興味を持つのです。

 床材とか壁材とか、色合い1つ取っても幅広い。たとえば紫なら紫でもものすごく広い幅の紫がある中で、どの紫がこれからのトレンドなのか、海外の見本市に行くと理解することができます。それが僕の見本市での見方です。未来を少し垣間見ることができる場所。それが僕にとっての見本市の存在価値です。

本日はありがとうございました。

アンビエンテ2020

世界最大級の国際消費財見本市「アンビエンテ2020」では今年より新たにHoReCa(ホテル・レストラン・ケイタリング)特設ホールが新設され世界中から約100社を超える出展が予定されている。いま世界中のトレンドとしてホテル・レストランは注目されている。ホテルに関わるすべての人に是非とも自らで感じ、体感してほしいイベントのひとつだ。

「アンビエンテ2020」はドイツ・フランクフルトにて2020年2月7日(金)から11日(火)までの開催予定。詳しくは下記を御覧ください。


アンビエンテ2020

書籍紹介

寶田 陵氏の著書
「実測 世界のデザインホテル」学芸出版社

海外50都市、200以上のデザインホテルを訪れた著者のスケッチ集から、41ホテルを厳選、実測図・写真・文章で設計のポイントを解説。
ライフスタイルやコンセンプトを間取り、素材、ディテールの隅々に反映させた、最先端の設計をプロの目線がとらえた。
“オンリーワンホテル”を目指すホテル事業者、企画・設計者必携の一冊。

リンク:https://the-rangedesign.co.jp/news/1905311/

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