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2020年3月13日号 FROM THE PUBLISHER 太田 進

FROM THE PUBLISHER 太田 進 今、何をするか

【週刊ホテルレストラン2020年03月13日号】
2020年03月11日(水)
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 依然収束の見込みがつかない新型コロナウィルスの影響だが、こういう時だからこそマネジメントの手腕が問われるとも言える。萎縮をしていては未来は開けない。

 昨年末から中国・武漢を起点として拡大している新型コロナウィルス。中国からの旅行者の減少だけでなく、感染を恐れた中国以外の訪日外国人旅行者の減少、さらに国内感染拡大を受けた国内旅行者の減少、大規模イベントのキャンセルと、旅行市場にとっては大きな影響を与えている。

 

 それを受けて多くのホテルで宿泊予約のキャンセル、団体のキャンセルと大きな影響を受けているようだが、そのような苦しい状況の中で、今、何をするかは重要だ。

 あるホテルでは清掃会社などホテルを支えてくれているパートナー企業のスタッフに宿泊してもらう機会を提供し、実際に自分たちがかかわるホテルを知ってもらう取り組みを始めたという。社内からは「こんな大変な時期にさらにコストをかけるのですか!?」という反発もあったそうだが、そのホテルの総支配人は「それは私が責任を持つことだ」と突っぱねたそうだ。結果、関係者からは「私たちはこんなに素敵なホテルで働けているのですね」と、モチベーションの向上、エンゲージメントの強化につながっているそうだ。


 

 こういう時期だからこそ、オープンなオンライン価格の値下げではなくクローズドマーケットの利用も必要だろう。友人や関係者、そのつながり限定でオープンレートより大幅に安い価格で泊まってもらうのだ。大幅なディスカウントでも、クローズドマーケットであればブランド価値は損なわれない。そもそも、この需要が減退している時期に値段を下げてRevPAR が上がることはない。分かっているホテルは、今だからこそ辛抱をしている。
 

 料飲施設があるところであれば、「こういう時期だからこそ」という“ワケあり”の取り組みがあっても良いのではないか。「こういう時期だからワインの在庫整理セールをします!」と大幅な値引きをしても良いかもしれない。ゲストだって分かっている。今は、大変な時期なのだ。関係性が築けていれば、逆にゲストがホテルを助けようとしてくれる。実際、震災後の大変な時期に某ホテルには古くからの顧客が多くやってきたという。「潰れてしまってはこまるから、やっているか見に来たよ」と。

 この苦境を「ただ苦しい時期」とするのか、「未来を見据えた取り組みを行なう時期」とするのか。当然皆が苦しい。そういう中で、今の取り組みの差が、未来を変えていく。萎縮をし、盲目的な安売りをするべき時ではない。御社は今、何をするのだろうか。

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