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2020年4月10日号 グローバル SAKE マーケットの創造者たち

グローバル SAKE マーケットの創造者たち 第7回

【月刊HOTERES 2020年04月号】
2020年04月08日(水)
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純米グラスの形が日本酒専用グラスのアイコニックシェープになってくれた

島田 大吟醸グラスが世に出たことで、日本酒を知らない海外の方々に「これが日本酒のためのグラスだ」と勘違いされ、純米酒も大吟醸グラスで飲んでしまうというリスクもあったかと思います。純米グラスの登場によってその誤解もなくなってきたのではないでしょうか。

アンギャル リーデルの純米グラスはグラス×日本酒のマッチングチャートにおいて、香りと味が最も強いポジションにある純米酒に最も合うように創られています。
純米グラスの開発のために、のべ170人を超える、蔵元や日本酒専門家と共に、120種類以上の純米酒をワークショップで使いました。ポイントに差は出たものの、名古屋と東京で同じ選択の結果となりました。私たちは自分たちの純米グラスにかなりの自信を持っています。
 
島田 純米グラスが発表されたとき、従来なかったグラスを見て皆さま驚かれたと思います。まったく新しいものを創る難しさがあったのではないでしょうか。

アンギャル 私たちが決めたのではなく、蔵元の皆さまが味と香りだけに集中して決めたのが純米グラスの形です。例えばお猪ちょこ口は熱燗かんにとても合いますし、江戸時代から続く日本の飲みニケーションの場にはぴったりな器です。その上で私たちは「日本酒の味と香りを楽しむためには、器の形とサイズにこだわることが大切」と考えて日本酒専用グラスを開発したのです。サイズはとても重要で、形が同じであってもミニチュアサイズにしてしまったら香りは広がりません。

 最初に出した大吟醸グラスは、ぱっと見るとただの白ワイングラスの形に見えるのだけれども、実際に大吟醸の日本酒をテイスティングしてみると感じる味と香りがまったく違うことが分かって皆さま驚いていました。

 一方の純米グラスは形を見ただけで、ワイングラスでもカクテルグラスでもない、まったく別のカテゴリーに位置付けられるグラスだと理解できます。純米グラスがリーデルの日本酒専用グラスのアイコニックシェープになってくれたことは、私たちにとってとてもハッピーな要素です。 海外のソムリエにとっても、大吟醸タイプと純米タイプを大きく分けることで日本酒がとても使いやすくなると思います。

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