歴史と文化が香る米沢

県の最南端で福島県と接しており、周囲は高い山地に囲まれた米沢盆地に位置する。鎌倉時代にまちが形成され、戦国時代は伊達氏、江戸以降は上杉氏が 272年間この地を本拠とした。市政としては古く、明治 22年わが国で初めて市制が施行された全国 31市の一つでもある。戦国末期、関ヶ原の戦いで西軍が敗れた結果、会津地方を支配していた上杉景勝は、徳川家康に降伏し、減封の上、北隣の米沢へ移された。以後、江戸時代から明治の廃藩置県までは米沢藩上杉氏の城下町となった。上杉氏の旧本拠地、春日山城があった上越市（新潟県）との関係が深い。戦国期には武田信玄と川中島で戦った上杉謙信を氏神とする上杉一族は誉高く、江戸期上杉文化の跡を残している。米沢市の観光の目玉としては、謙信を祭る上杉神社、上杉家廟所、春日山林泉寺そして米沢城址などが残されており、全国からの観光客が多数訪れており、年間 350万人を上回る。
 
第2次産業比率が高い

山形県の面積は 9323.1km2で全国 9位と、青森県より小さく、鹿児島県より大きい。人口は 105.7万人で全国 36位。富山県より大きく、宮崎県より小さい。年齢構成をみると、14歳以下の幼年人口は 11.1％、15～64歳の生産年齢人口は54.7％、65歳以上の老年人口は 34.2％で、全国と比較すると、老年人口比率が高くなっている。県民分配所得は 3.1兆円で全国 35位。一人当たり所得は 290.9万円であり、全国で和歌山県に次いで 29位となっている。産業別構成比をみると、第 1次産業は 2.9％、第 2次産業は 32.0％、第 3次産業は 65.2％で、全国平均と比べると第 2次産業比率が高い。工業出荷額は 2.8兆円で全国 30位、人口当たりは 262.9万円で全国 23位となっている。
 
ホテル旅館数伸び率は全国平均を下回る

飲食店数は 14年で5741店。内訳をみると、食堂・レストランが 702店で 12.2％、専門料理店が 1580店で 27.5％を占める。その中で多いのは中華料理店の 702店で 12.2％を占める。次いで日本料理店が 371店の 6.5％と続いている。そのほか、すし店が 225店（3.9％）、そば・うどん店が 434店（7.6％）となっている。また遊興飲食店のバー・キャバレー・ナイトクラブは 1225店（21.3％）、酒場・ビアホールは 1186店（20.7％）と多く、両者で 42.0％を占める。以上のほか喫茶店は 262店（4.6％）、ハンバーガーなどその他の飲食店は 116店（2.0％）である。09年調査から飲食店が分離された「持ち帰り・配達・飲食サービス業」は 489店である。ホテル・旅館の施設数は19年で 774軒、客室数は 2万 2室で、2010年からの伸び率をみると、施設数は全国の▲ 9.9％に対して当県は▲ 20.3％、客室数は全国の 11.5％に対して当県は▲ 6.8％の伸びで、ともに平均を下回っている。


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