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毛利愼の外食エンターテインメントVol.73

香港から新旋風!新感覚レストラン「CENSU TOKYO」が神宮前にオープン!

2023年08月07日(月)
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店舗内観。天然素材とアイアンテイストを組み合わせたデザインに“ネオ粋”を感じる
店舗内観。天然素材とアイアンテイストを組み合わせたデザインに“ネオ粋”を感じる

またひとつ、東京に新たな“it restaurant”が生まれた。香港の人気店「CENSU HONG KONG」を率いる佐藤峻氏サポートのもと、東京店代表の金須郁幸氏が牽引する「CENSU TOKYO(以下、「CENSU」)」が7月24日、神宮前にグランドオープンした。店名の「CENSU」には“センス”、“第六感”などいくつかの意味が込められているというが、店舗ロゴにある扇子のごとく、さまざまな才能が同店を要として扇子のように広がるユニットとして店を展開していくというコンセプトもあるという。そのコンセプトのごとく、同店では佐藤氏、金須氏を中心に作り上げられる料理を松岡善之氏がデザインした空間が受け止め、三木小夏氏が率いるサービススタッフがお客さまとのコミュニケーションと共に唯一無二の時間へと昇華し、開いていく体験ができる。

店舗外観。 “WABISABI(詫び寂び)”をテーマに、CENSU デザイナーの松岡善之がデザインし、「Yard Works」による植栽を配したエントランスをバックに創業メンバーたち
店舗外観。 “WABISABI(詫び寂び)”をテーマに、CENSU デザイナーの松岡善之がデザインし、「Yard Works」による植栽を配したエントランスをバックに創業メンバーたち

ちなみに同店の料理は、フレンチをベースに和洋中の食材や調味料、そして技法を佐藤氏、金須氏の感性(=“センス”)に呼応させながら生み出されたフュージョンだ。中でも筆者が彼らの只者ではなさ、そして料理人としての可能性を感じたのが、八角やウイキョウといった個性の強い食材を程よいエッセンスとして使いこなしてしまう点だ。しかもこれらを和の食材の繊細な味わいを活かす形で使っており、今後、どのようなメニューが誕生していくのか? と、何度でも足を運びたくなるワクワク感を感じさせる。また、それら料理にペアリングすべく提案される、ヴァン・ナチュールのセレクトが秀逸だ。ヴァン・ナチュールというと好みが分かれがちだが、「CENSU」が提案するそれは非常に飲みやすく、物によってはヴァン・ナチュール観が変わるものもあり、ぜひ試してもらいたい。
 
このバランスを取れるのが技術なのか? センスなのか? それとも両方なのか? 
 
いずれにしても今後の展開が本当に楽しみなレストランが誕生した。
 
最後に改めて伝えたい。冒頭、筆者は同店を“it restaurant”と評した。そのココロは、こんなにカッコいい空間を“食、サービス、室礼、空気感”をもって表現できる日本人たちがいるのなら、日本もまだまだいけると思えるほど彼らが“クール”だということだ。同店は香港同様に早晩、予約の取れない人気店になるだろう。興味のある読者はぜひとも、すぐに足を運んでもらいたい。
 
「CENSU TOKYO」
https://censutokyo.com/official
 

映画を見ながら食べたくなる味わいの“キャラメルコーン”。同メニューのような、遊び心を感じる料理に出会えるのも同店を訪れる楽しさだ
映画を見ながら食べたくなる味わいの“キャラメルコーン”。同メニューのような、遊び心を感じる料理に出会えるのも同店を訪れる楽しさだ
“ハマチカマ塩焼き”。本メニュー以外にも同店は非常に日本人になじみのある魚介づかいがうまく、新たな味の発見もできる提案が多い
“ハマチカマ塩焼き”。本メニュー以外にも同店は非常に日本人になじみのある魚介づかいがうまく、新たな味の発見もできる提案が多い
シグネチャーメニューでもある“海南チキンパエリア”。ダイナミックなプレゼンテーションに鶏の旨味を存分に味わえる仕立てになっている
シグネチャーメニューでもある“海南チキンパエリア”。ダイナミックなプレゼンテーションに鶏の旨味を存分に味わえる仕立てになっている
デザート類にも和洋中折衷のテイストが光る。なかでも西京味噌をつかった「西京味噌あいす」(画像右下)は、一度は食してもらいたい味わいだ
デザート類にも和洋中折衷のテイストが光る。なかでも西京味噌をつかった「西京味噌あいす」(画像右下)は、一度は食してもらいたい味わいだ
「CENSU TOKYO」代表の金須郁幸氏。「タテルヨシノ」など星付きレストランでの経験を経て、同店代表へ。今後は同年代のシェフたちとのコラボなども意欲的におこなっていきたいと語る
「CENSU TOKYO」代表の金須郁幸氏。「タテルヨシノ」など星付きレストランでの経験を経て、同店代表へ。今後は同年代のシェフたちとのコラボなども意欲的におこなっていきたいと語る
「CENSU HONG KONG」代表、佐藤峻氏。 日本、シドニー、ロンドン、香港の名店を経て、「CENSU HONG KONG」開業。今後はアジア市場を舞台に、新たな展開も予定しているという。“AsiabestTop50discovery2020”、“Hypebeast first chef”など、アワード受賞の実績もある実力派
「CENSU HONG KONG」代表、佐藤峻氏。 日本、シドニー、ロンドン、香港の名店を経て、「CENSU HONG KONG」開業。今後はアジア市場を舞台に、新たな展開も予定しているという。“AsiabestTop50discovery2020”、“Hypebeast first chef”など、アワード受賞の実績もある実力派
2階のテラス席。初回はぜひ、カウンター席のライブ感を味わってもらいたいが、再訪以降はテラス席の心地よさも味わってもらいたい
2階のテラス席。初回はぜひ、カウンター席のライブ感を味わってもらいたいが、再訪以降はテラス席の心地よさも味わってもらいたい
植栽に使われている石にしつらえられた住居表示。ちょっとしたことに遊びごごろとセンスがあるのも「CENSU」を訪れる楽しさだ
植栽に使われている石にしつらえられた住居表示。ちょっとしたことに遊びごごろとセンスがあるのも「CENSU」を訪れる楽しさだ

​担当:毛利愼 mohri@ohtapub.co.jp

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