一般社団法人全日本ホテル連盟(本部・東京都千代田区)は5月12日、会員ホテルの2025年4月客室利用率の調査結果を発表した。回答ホテル数は231軒の協力ホテルのうち112軒、調査結果は速報値となる。
同調査によると2025年4月の全国平均は81.8%、前年同月82.6%と0.8ポイント減の結果となった。全国平均では2月および3月に引き続き前年実績を下回る結果となった。
関東、東海、近畿の3エリアでは前年を上回ったが、その他のエリアではのきなみ下回った。大きく下回った北海道エリア、九州エリアでは主要都市である札幌市、福岡市の回答サンプルが同日時点で少ないため低い結果に。北陸・甲信越エリアは昨年、北陸新幹線延伸特需、また、北陸応援割の需要が大きくあったことが要因でマイナスになったと指摘する。
前年プラスとなった3エリアは引き続きインバウンド需要が好調なことに加え、入社式、新入社員研修などビジネス需要の取り込みもでき、都内では人気グループ歌手の大規模コンサートの宿泊需要も数値を押し上げたと述べる。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp