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2025年5月号 観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル 金沢市

観光・ブライダルマーケットエリアデータファイル 金沢市

【月刊HOTERES 2025年05月号】
2025年05月15日(木)
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今回は石川県の県庁所在地、金沢市を取り上げる。同市は前田利家が治めた加賀百万石の風情が随所に感じられる。金沢城や兼六園などの史跡・名勝の他、城下町の街並みが現在も残っている。また茶の湯や金箔、伝統的な食文化など、女性やインバウンドに人気の観光スポットとなっている。以下に金沢市のマーケットと石川県の観光マーケットをみていこう。
文殊リサーチワークス http://monju-rw.com

1.マーケットポテンシャル
金沢市の人口は44 万7,181人(2023年1月1日現在) で、石川県全体の40.0%のシェアを占めており、県内においては金沢市への人口一極集中が顕著で
ある。その他の県内主要都市を見ると、白山市が11万2,916人、小松市が10万6,405人で、金沢市を含めた3 市が石川県内における人口10 万人以上を有する都市となっている。(図表1)
 過去5 年間の増加率(23年/ 18年)を見ると、金沢市は▲ 1.6%の減少となっている。その他の県内主要都市を見ると、野々市市が3.8%、かほく市が2.1%で増加になっており、白山市が▲ 0.4%、能美市が▲ 0.9%で微減状況にある。それ以外の都市はマイナストレンドになっている。
金沢市の年齢構造を見ると、若年人口比率は17.6%、適齢期人口比率は21.8%で、若年人口比率、適齢期人口比率ともに全国値(16.7%、20.9%)を上回っている。その他の県内主要都市を見ると、若年人口比率は野々市市が21.2%で最も比率が高く、次いで能美市が19.3%、白山市が18.9%、かほく市が18.4%、小松市が18.0%で、この5 市は金沢市以上に若い人口の比率が高い。適齢期人口比率は、野々市市が27.2%で全国値を大幅に上回っている。その他では能美市が20.7%、小松市が20.1%、かほく市が19.6%、白山市が19.6%と、全国値をやや下回っているものの、比較的高い比率となっている。(図表2)

 高齢者比率を見ると、金沢市は27.0%であり、全国値(28.7%)をやや下回っている。その他の県内主要都市をみると野々市市が20.2%、能美市が26.3%、白山市が28.2%で全国値を下回っており、地域によっては比較的高齢化は緩やかである。

将来推計人口をみると、金沢市はすでに減少フェーズに突入しており、2050年ごろには2020年ベースから13%程度減少すると推計されている。その他の県内主要都市を見ると、野々市市が2040 年ごろまで2020 年ベースを維持できると見られている。かほく市、能美市、白山市も減少ペースが比較的緩やかである。それに対し特に加賀市、七尾市の減少ペースが速く、将来的には野々市市、能美市が加賀市の人口規模を抜く可能性がある。将来的にも金沢市が県内のマーケットにおいて優位の状態は変わらない。(図表3)

野々市市は市内に金沢工業大学、石川県立大学の二つの大学が位置することから若い世代が多く、また、平坦地が多いことから住宅開発が進展し、金沢市のベッドタウンとなっている。小松市は大手重機メーカーのコマツの創業地であったり、県内にはさまざまな産業基盤を持つ都市が存在している。

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