

アイコニア・ホスピタリティ株式会社(本社・東京都港区)は12月6日、静岡県熱海市のホテルニューアカオ15階サロン・ド・錦鱗にて第5回目となる「アイコニア ベストシェフ コンペティション2025」を開催した。
同コンテストは「食は旅の思い出になる」のグループ理念のもと、同社グループの料理人の育成や食の向上を目的に2019年より開催。約4カ月間の期間をかけて1次・2次予選を勝ち抜いた出場者が決勝大会に臨んだ。
お題となったのは「グルメバーガー」「麺料理」「和食会席に合うデザート」の3項目。全6エリア416名がエントリーし、各6名×3ジャンルの18名がファイナリストとして登場。調理時間は各40分、完成品をプレゼンテーション用で4皿と展示用で1皿の計5皿用意、調理アシスタントを1名つけることを可とし決勝大会の規定とした。
今回、同社初の試みとして、今年5月末より始動したロイヤルティプログラム「GoTo PASS」の会員からの応募の内、各20名×3ジャンルの60名を審査員として宿泊付きで無料招待し当日参加。
審査項目は「全体的な味付けは良いか、印象に残る味か(50点)」、「盛付けは良いか、美味しそうに見えるか(30点)」、「使用している食材等にストーリ性を感じるか(20点)」の構成。各ジャンルとも4名のグループ社員が審査員として加わり、計2400満点の総合得点により腕を競い合い、一般参加の会員ゲストからの評価が大きく影響する仕様となった。
開会の挨拶において代表取締役会長の山本 俊佑氏は「以前までは社内イベント的な要素が強かったコンクールを、アイコニアがどのような料理に取り組んでいるのか、シェフとユーザーの皆さまとの距離が短くなるように企画しました。また、三部制かつライブキッチンでの調理に変更し、全国から集った最終決戦でありますので、今日1日をお楽しみください」と述べた。


第1部のお題は「グルメバーガー」。「パティは牛肉を50%以上使用したハンバーグステーキであること」、「パンズは丸型のパンを使用していること」、「その他の副材料や付け合わせについては規定を設けない」、「原価は600円以内(販売価格1800円以内、原価率35%以内)」が規定であった。
優勝はホテルマイステイズ岡山の宮川 文彰氏、作品名は「ピーチベーコンバーガー」。宮川氏は「出場にあたり悔いが残らないよう、大阪府を中心に今までいったことのない県外のバーガー店を十数軒めぐり研究して挑みました。オーブンにもこだわり、冷凍ではなく生のパンを焼いてしっとりとした食感にして固くならず、冷めても美味しくなるように仕上げました。今回、優勝をいただけたことですごく自信がつき、今後はこの経験をスタッフに伝えて指導したり、お客さまに召し上がっていただければと考えています」と意気込みを述べる。


第2部は「麺料理」をお題とし、「原則、麺料理であれば何をしても可」、「和洋中のジャンルは問わない」、「ご当地麺料理、創作麺料理等も問わない」、「原価は500円以内(販売価格1500円以内、原価率35%以内)」の規定。
優勝はアートホテル大阪ベイタワーの宮川 勇輔氏、作品名は「ポルチーニ薫る大阪河内鴨葱スープパスタ」。宮川氏は「お客さまに実際に販売することを意識し、お客さまにとって複雑にならずに味わっていただけるようにシンプルにまとめ上げました。また、最初に審査される方も最後に審査される方にも、麺料理ですので同じ状態で届くよう普段から意識し仕上げています。美味しいと直接言ってもらえる料理を、これからもつくりあげていきたいですね」とコメントする。


第3部の「和食会席に合うデザート」では、「和洋中のジャンルは問わない」、「原価は400円以内(販売価格1200円以内、原価率35%以内)」の規定。
優勝は亀の井ホテル 焼津の長野 貴行氏、作品名は「とうふクレメ・ダンジュ 和のボタニカル」。長野氏は「一番意識したのは、和食料理の流れを断ち切らないようなデザートにすることでした。印象が強く残ってしまうと、料理の印象が薄れてしまいますので、デザートを食べながら料理を振り返ってもらえる、そのような締めの一皿というかたちを目指しました。また、大量調理でたくさんのお客さまに同時に提供することもありますので、オペレーションのスピードにも意識を向けて作品をつくりあげました」とこだわりを語った。
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文・オータパブリケイションズ 臼井 usui@ohtapub.co.jp




