外食全体の売り上げ前年比106.0% 前年より営業日数減もインバウンドの好調や客単価上昇で売上増
2月は、うるう年だった前年より営業日数が1 日少なかったものの、各社各様の販促キャンペーンや2 月として過去最高となった訪日外客数、少なかった雨天
日、価格改定による客単価上昇などから、外食全体の売上は前年比106.0%。物価高騰が続く中で、価格にますます敏感になる消費者に対して、価格据え置きなど低価格を売りにしたブランドやキャンペーンが好調を継続している。
ファーストフード業態(FF)は、全体売上105.9%。「洋風」は、ランチメニューの延長やテレビ露出で、売上104.8%。「和風」は、価格改定の影響で売上111.4%。
「麺類」は、比較的低い客単価が強みで売上108.4%。「持ち帰り米飯/回転寿司」は、「持ち帰り米飯」で平日の営業日減が客数と総菜売上などに影響し、売上98.1%となった。「その他」は、気温低下で「アイスクリーム」が客数減となったが価格改定による客単価の上昇で、売上は106.7%
となった。
ファミリーレストラン業態(FR)は全体売上106.5%。FR は、コストパフォーマンスを重視したモーニングメニューの導入など各種キャンペーンにより、「洋風」は売上106.0%、「和風」は売上109.1%。「中華」は売上112.6%。これまで好調を続けてきた「焼き肉」は、営業日数減と価格改定による単価上昇で客数が落ち、売上98.4%。
飲酒業態は、営業日数は減ったが、インバウンド需要のほか、単価が低めの商品が健闘し、「パブ・居酒屋」の売上は102.7%。
ディナーレストラン業態は上旬の「春節」などでインバウンド需要が好調で、売上106.3%。ウインタースポーツや温泉など雪のある地域に分散したのか、都心部ではやや振るわなかった店舗もある。
喫茶業態は一部地域の大雪など天候要因が客数に影響したところがあったが、引き続き原材料高による価格改定で客単価が上昇し、売上107.2%。
----
※各種図表など詳細なデータにつきましては本誌ご購入をお願い申し上げます。
2025年5月号ご注文フォームはこちら
----