~カトープレジャーグループ5年ぶりのメディア登壇で語られた未来構想と“ふふ”ブランドの集大成~
2025年6月30日(月)、カトープレジャーグループ(KPG)は、東京都千代田区の「TRATTORIA CREATTA(トラットリア クレアッタ)」にて、事業発表会「KPG 最新事業紹介セッション 2025」を開催した。
当日は、代表取締役グループ代表 加藤友康氏が約5年ぶりに、代表取締役社長 兼 グループCEO 加藤 宏明氏が初めてメディアの前に登壇。2025年冬に開業を控える旗艦プロジェクト「ふふ 東京 銀座」をはじめ、軽井沢の「GLAMDAY STYLE HOTEL & RESORT KYU-KARUIZAWA」、伊豆・赤沢温泉郷の再開発、D2C領域まで含めた中長期事業構想が発表された。
“日本リゾートの神髄”を銀座に——ふふブランドの頂点へ
発表の中心となった「ふふ 東京 銀座」は、KPGが長年展開してきたスモールラグジュアリーブランド「ふふ」シリーズの最新作にして、“都市型リゾート”という新領域への挑戦となる。
この施設を“自らのプロデュース人生の集大成”と語ったのは、代表取締役グループ代表の加藤友康氏。2007年、箱根・翠松園、熱海での「ふふ」第1号施設開業から20年。旅館文化と現代的ラグジュアリーを融合させてきた“ふふ哲学”の頂点として、銀座という日本の顔ともいえる街に、かつてないスモールラグジュアリーを創り上げる。
全室露天風呂付きの客室に、熱海から運び湯を導入。都心でありながら本物の温泉体験を提供することで、「五感で癒される都市滞在」という新たな選択肢を富裕層に提示する。設えや料理、香りに至るまで、日本文化の美意識が貫かれるこの施設は、まさに“日本を体験するホテル”である。
“業態開発オペレーション”で描く成長戦略——加藤宏明氏の視点
KPGの中長期戦略を語ったのは、代表取締役社長 兼 グループCEOの加藤宏明氏。開発から運営・販売・物販・D2Cまでをグループで一気通貫して手掛ける「業態開発オペレーション」は、資材高騰や人手不足といった外的要因を超える事業基盤を築く上でのコアだ。
「ふふ 東京 銀座」や、2025年8月27日開業予定の「GLAMDAY STYLE HOTEL & RESORT KYU-KARUIZAWA」、さらに軽井沢でのホテルレジデンス、伊豆・赤沢温泉郷の再開発計画、宮崎の京屋酒造による酒造D2C事業まで、KPGの事業は“観光”の枠を超え、地域・食・癒し・文化といった広域的な価値創造へと広がっている。
地元の美味と“物語”で結ぶ軽井沢の展望
発表会の後半では、2025年8月に開業予定の「GLAMDAY STYLE HOTEL & RESORT KYU-KARUIZAWA」に併設されるレストラン「TRATTORIA CREATTA 軽井沢」の紹介も行われ、参加者には、実際に提供予定の信州食材を使った料理やワインが振る舞われた。
このレストランは、大手町で人気の「TRATTORIA CREATTA」のエスプリを継承しつつ、軽井沢という土地の風土と旬の恵みを融合させたメニュー構成を予定している。



編集部コメント
銀座に咲く、リゾートの未来形
「ふふ 東京 銀座」は、いま注目すべき“日本的ラグジュアリー”の象徴である。
それは、日本旅館の良さをただ都心に持ち込んだだけではない。“癒やし”という感性価値を、最先端の都市空間にいかに根付かせるかという、大胆かつ繊細な実験である。
加藤友康氏の美意識と、“ふふ”ブランドの蓄積。そして、加藤宏明氏が描く次代への布石。二人が交わるこのプロジェクトは、日本の観光産業が世界へ打ち出す次のヴィジョンを体現する存在になるだろう。
銀座で、日本の未来の宿泊体験が始まる。この場所が、業界全体に投げかける問いは深い。
(ホテレス義田)
カトープレジャーグループ
HP:https://www.kpg.gr.jp/
ふふ | FUFU Japan Small Luxury Resort【公式ブランドサイト】
https://www.fufujapan.jp/