後半ダイジェスト
後半はさまざまな話題について、おのおのがコメントする形となった。途中、前列に座った国際観光施設協会の鈴木裕会長にマイクを渡し、パネリストのコメントを聞いての意見を求めるなど、会場を巻き込んでの白熱した議論となった。
中でもホテルリノベーションのための事業主からの予算については、各社ともに「厳しい」の一言。高騰する建築単価が読めないこともあり、その中でアイデアを出しながらやりくりしている状況を述べた。
余談になるが、小社の村上は「ホテルリノベーションをするにも、まずはホテル事業が収益を生まないといけない。収益化の観点で言えば、ホテルオペレーターから創造される利益よりも、ホテル事業をアセットという視点でとらえるグローバルなトレンドが現在のスタンスになっているのではないか」と指摘。これには、ホテル関係者の目が一斉に村上に向かうのを感じた。


スペシャルゲスト
国内外の分離発注の議論を聞き、一言を求められた英国デザイン協会の一人、村上明穂氏は次のように述べた。「日本と海外の違いは、海外にはゼネコンの文化がないこと。スケジュールやコストコントロール、プロジェクト全体を掌握する上で、この違いは大きい」(村上氏)。
この日は駐日英国大使館から柳澤彰子氏も特別ゲストとして参加。11月2日開催されるセミナー「ロンドン(2012)から東京(2020)へ、進化するホテルデザイン! ~レピュテーションで浮かび上がるデザインの重要性~」のPR を行なった。
懇親会


懇親会の様子。業界関係者が積極的に情報・名刺交換の場として活用した
協賛企業

